ラウンドガール

ラウンドガールについての解説

ラウンドガールは、ボクシング、キックボクシング、そして総合格闘技などの専門の格闘技イベントで重要な役割を担う女性たちを指します。具体的には、ラウンドの合間にリング上に上がり、次のラウンド数を示したボードを持って観客の目の前を回ることで、次のラウンドへの期待感を高めます。この役割は和製[[英語]]であり、英語では「リングガール」またはUFCの特定の用語である「オクタゴンガール」と称されることもあります。彼女たちの起源は1965年のラスベガスにさかのぼり、日本国内では1978年にキックボクシング興行で初めて登場しました。

ラウンドガールの活動内容

ラウンドガールたちは、通常1人または2人でリングに上がり、次のラウンド数が記載されたボードを掲げながら、リングの内側をぐるっと回ります。このボードにはしばしばスポンサーのロゴが入っており、彼女たちは「歩く広告塔」としても機能しています。一般的には歩くだけですが、特定のイベントでは音楽に合わせたダンスを披露することもあります。彼女たちは勝利した選手に賞を贈る役割があるほか、公開計量や調印式といった場面でも見かけます。

選ばれる理由と背景

ラウンドガールに選ばれるのは、主にレースクイーンやグラビアアイドル、モデルといった多彩なバックグラウンドを持つ女性たちです。これらは興行を主催するプロモーターが決定し、時にはオーディションが実施されることもあります。契約の形式は、特定の興行ごとのものや、年単位のものも存在します。加えて、例えば八王子の興行では、地元の芸者がラウンドガールの役を果たすこともあり、地域色豊かな取り組みを見せています。

ファイト活動との関わり

興味深いことに、ラウンドガールから格闘家に転向するケースも見られます。また、元々格闘家のキャリアを持ちながらラウンドガールとしても活動を続ける女性もいます。特に、高野人母美選手や宮原華音選手のように、試合の前後にラウンドガールとしても登場することがあります。現役の選手がラウンドガールを務めるのも、イベントを盛り上げる要因といえます。

衣装とスタイル

ラウンドガールの衣装は時代とともに変化してきました。初期の頃はスラックスなどの比較的地味な服装が多かったものの、近年ではビキニやセパレートの衣装に加えて、ハイヒールを履くスタイルが主流となり、観客の視線を惹きつける役割が強調されています。

ラウンドガールの必要性についての議論

この職業については賛否があります。元UFCのライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフは、ラウンドガールは格闘技界にとって不要だとする意見を述べ、何かを知りたいならスクリーンを見ればいいとコメントしました。一方、UFCオクタゴンガールのアリアニー・セレステは、ラウンドガールは単なる存在ではなく、自己のプロモーションでも多くの貢献をしていると反論しました。また、元PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードルも、ラウンドガールの役割の重要性を認めつつも、さらに肌を露出を控えるほうがよいという意見を持ち出しました。

ラウンドボーイの存在

ラウンドガールに類似した存在として、ラウンドボーイも存在します。主に男性がラウンドガールと同じ役割を果たしますが、近年ではほとんど見かけることはなく、特に女性が登場できない興行でのみ登場する傾向があります。ユニークな例として、佐藤かよさんは性別を問わずラウンドガールとして活動したこともあり、試合の中で新たな観点を提供しました。

まとめ

ラウンドガールは、格闘技興行において欠かせない存在であり、人々の注目を集める役割を果たしています。彼女たちの存在が格闘技ファンや新しい観客に与える影響は大きいと言えるでしょう。

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