ラガーレグルス

ラガーレグルスは、1999年のラジオたんぱ杯3歳ステークスを制した日本の競走馬です。その競走生活は、華々しい勝利と不運な出来事が交錯する、波乱に満ちたものでした。

デビュー前

生産者の飯田氏は、サクラチトセオーの末脚に魅了され、同馬が種牡馬になるとすぐに交配を試みました。生まれた仔には大きな期待を寄せていましたが、デビュー前に病で亡くなってしまいます。その後、競りに出されるも買い手がつかず、育成業者に引き取られました。育成後、3歳5月のプレミア3歳トレーニングセールに500万円で上場されたところ、ラガーレグルスに注目していた奥村啓二氏によって660万円で落札されました。

3歳時（1999年）

栗東トレーニングセンターの大久保正陽厩舎からデビューし、佐藤哲三騎手を背に、1999年9月の新馬戦（阪神ダート1200m）を勝利。続く野路菊ステークスも制し、連勝を飾ります。デイリー杯3歳ステークスでは2番人気に支持されましたが、笠松競馬のレジェンドハンターに敗れて2着。GI初挑戦となった朝日杯3歳ステークスでは、レジェンドハンターに次ぐ2番人気に推されたものの、優勝したエイシンプレストンに大きく差をつけられ7着に終わりました。しかし、12月25日のラジオたんぱ杯3歳ステークスでは、中団後方から上がり最速の末脚を繰り出し、見事差し切り勝ち。重賞初制覇を成し遂げました。

4歳時（2000年）

4歳初戦の共同通信杯4歳ステークスでは、スタートで大きく出遅れ、後方から追い込むも7着に終わりました。続く弥生賞では、フサイチゼノン、エアシャカールに次ぐ3着と好走。しかし、クラシック三冠競走第一戦の皐月賞では、発走ゲート内で暴れてしまい、ゲートが開いてもスタートできずに競走中止となってしまいました。

続く東京優駿（日本ダービー）への出走を目指しましたが、そのためにはゲート試験を通過する必要がありました。5月6日の京都競馬場での予行演習では、不審な挙動を見せたものの、ゲート発走を2回こなしました。しかし、5月20日の東京競馬場での本試験では、1回目はゲートを出たものの、2回目のゲート待機中に暴れてしまい不合格となってしまいます。この試験中には、心ないファンが傘で柵を叩いたり、大声で野次を飛ばしたりして、試験を妨害する行為がありました。

その後、故障もあり、レースに出走することなく引退。通算成績は8戦3勝でした。

引退後

引退後は種牡馬となり、2001年から2003年まで名馬のふるさとステーションで供用されました。しかし、2005年12月31日付で転売不明となり、種牡馬としての供用は停止。その後の消息は不明です。

競走成績

（netkeiba.comの情報を参照）

血統表

（省略）

脚注

（省略）

外部リンク

* 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ

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