ラキンタサウラ

ラキンタサウラ

ラキンタサウラ（学名: Laquintasaura venezuelae）は、前期ジュラ紀（ヘッタンギアン期）に生息していた鳥盤類に属する恐竜の一種です。属名は、化石が発見されたベネズエラのラキンタ層に由来し、「ラキンタのトカゲ」という意味を持ちます。種小名はベネズエラの人々への敬意を表しています。化石は1980年代にフランスの古生物学者チームによって発見され、2014年に正式に記載されました。

発見の経緯

1980年代、フランスの古生物学者チームがベネズエラのタチラ州にあるラキンタ層のボーンベッド（化石が密集して産出する地層）を調査しました。この調査で、数百もの化石が発見され、その中にはラキンタサウラの骨も含まれていました。これらの化石に基づいて、2014年にラキンタサウラとして新属新種が記載・命名されました。

形態と生態

ラキンタサウラは、他の鳥盤類と同様に、しなやかな体を持つ二足歩行の恐竜であったと考えられています。推定される全長は約1メートルですが、発見された化石が亜成体のものに限られているため、正確な全長はまだ不明です。

骨の内部構造を詳細に分析した結果、ラキンタサウラの成長速度は比較的遅く、成体に達するまでに10歳から12歳程度の期間を要したと考えられています。これは、当時の環境条件やラキンタサウラの生態的地位と関連している可能性があります。

分類

ラキンタサウラは鳥盤類に分類されています。鳥盤類は、恐竜の主要なグループの一つで、植物食性のものが多く、トリケラトプスやステゴサウルスなどが含まれます。ラキンタサウラの詳細な系統的位置については、さらなる研究が必要ですが、鳥盤類の初期の形態を知る上で重要な化石であると考えられています。

脚注

ラキンタサウラの学名 Laquintasaura venezuelae
ボーンベッド：化石が密集して産出する地層のこと
鳥盤類：恐竜の分類群の一つ。

関連項目

鳥盤類
恐竜の一覧
絶滅した動物一覧

もう一度検索