ラクスル

ラクスル株式会社

ラクスル株式会社は、インターネットを基盤とした多様なサービスを展開する日本の企業です。特に、印刷・物流・広告の分野において、独自のシェアリングエコノミーモデルを構築し、業界に革新をもたらしています。

概要

ラクスルの最大の特徴は、企業の遊休資産を有効活用するビジネスモデルです。印刷業界においては、印刷機の非稼働時間に着目し、その時間を有効活用することで、従来の印刷サービスよりも低価格で高品質な印刷物を提供しています。同様に、物流業界では、運送会社の空き時間を活用することで、効率的な配送サービス「ハコベル」を展開しています。

創業者である松本恭攝社長は、このビジネスモデルの着想源として、ミスミの「持たざる経営」を挙げています。自社で印刷工場や配送網を持つことなく、既存のリソースを最大限に活用することで、コストを削減し、競争力を高めています。

ラクスルの革新性は、国内外からも高く評価されています。2015年には、米Red Herring誌の「2015 Red Herring Top Global 100」に選出され、世界で最も革新的なテクノロジーベンチャーの一つとして認められました。また、2019年には、日本ベンチャー大賞において経済産業大臣賞を受賞するなど、数々の栄誉に輝いています。

沿革

2009年9月 - 東京都新宿区にてラクスル株式会社を設立（創業者:松本恭攝）
2010年4月 - 印刷通販の価格比較サービスサイト「印刷比較.com」の運営を開始
2010年9月 - 「印刷比較.com」を「ラクスル」に名称変更し、サイトをリニューアル
2014年7月 - テレビCMの放送を開始
2015年10月 - シンガポールに100％子会社RAKSUL INTERNATIONAL PTE. LTD.を設立
2015年12月 - 物流のシェアリングプラットフォーム「ハコベル」を開始
2018年5月 - 東京証券取引所マザーズに上場
2019年8月 - 東京証券取引所第1部に市場変更
2020年4月 - 運用型のテレビCMプラットフォーム「ノバセル」を開始
2020年6月 - ベトナムに100％子会社RAKSUL VIETNAM COMPANY LIMITEDを設立
2020年7月 - インドに100％子会社RAKSUL INDIA PRIVATE LIMITEDを設立
2020年10月 - 株式会社ペライチに出資し、持分法適用関連会社化
2020年12月 - 株式会社ダンボールワンに出資し、持分法適用関連会社化
2021年9月 - コーポレートITのプラットフォーム「ジョーシス」を開始、ネットスクウェア株式会社に出資
2022年2月 - 株式会社ダンボールワンを完全子会社化、ノバセル事業をノバセル株式会社に、ジョーシス事業をジョーシス株式会社に分社化
2022年3月 - ジョーシス株式会社を持分法適用関連会社に異動
2022年4月 - 東京証券取引所プライム市場に移行
2022年8月 - ハコベル事業をハコベル株式会社に分社化、セイノーホールディングスとの資本提携
2023年7月 - ネットスクウェア株式会社を持分法適用関連会社から除外
2023年8月 - 株式会社ダンボールワンを吸収合併。株式会社ラクスルファクトリーを完全子会社化。松本恭攝が取締役会長、永見世央が代表取締役社長CEOに就任。
2023年10月 - 株式会社AmidAホールディングスを連結子会社化

サービス

ラクスル: 印刷・広告のシェアリングプラットフォーム。チラシ、冊子、パンフレット、ポスターなどの印刷から、新聞折込やポスティングまでをワンストップで提供。
ハコベル: 物流のシェアリングプラットフォーム。「ハコベルカーゴ」と「ハコベルコネクト」の2つのサービスを提供。
ノバセル: 運用型のテレビCMプラットフォーム。独自の広告手法と効果測定ツールを提供。
ジョーシス: コーポレートITのプラットフォーム。

関連会社

株式会社ハンコヤドットコム
ノバセル株式会社
株式会社ラクスルファクトリー
株式会社ペライチ
ジョーシス株式会社
* ハコベル株式会社

ラクスルは、テクノロジーを活用して、既存の産業構造に変革をもたらすことを目指しています。今後も、シェアリングエコノミーの концепциюを取り入れ、新たなサービスを展開することで、社会に貢献していくことが期待されます。

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