ラグビーワールドカップ2003

ラグビーワールドカップ2003

2003年10月10日から11月22日にかけて、オーストラリアで開催された第5回ラグビーワールドカップは、世界中のラグビーファンにとって記憶に残る大会となりました。もともとニュージーランドとの共催が予定されていたものの、さまざまな事情からオーストラリアのみでの開催に切り替えられました。当大会は、特に記憶に残るルール変更とともに行われ、後のラグビーの試合運営に影響を与えました。具体的には、勝ち点システムがマッチポイント制に移行され、試合中の危険なプレイについてはTMO（テレビジョン・マッチ・オフィシャル）によるビデオ判定が導入されました。

予選システム

この大会では再び「前回大会ベスト8」チームと開催国が予選免除となり、合計8チームが本大会に出場する権利を得ました。残りの12枠は各大陸および大陸間プレーオフを経て決定されました。

地区予選枠

• - 欧州（4チーム）: 参加した32チームは5ラウンドに分けて争われ、シードチーム（イタリア、ルーマニア、アイルランド、グルジア）が第4ラウンドに進出。結果として上位2チーム、合計4チームが本大会に出場しました。
• - 南北アメリカ（2チーム）: 17チームが参加し、シードチーム（カナダ、ウルグアイ、アメリカ合衆国とチャイニーズタイペイ）の4チームが第4ラウンドで争う形式でした。上位2チームが本大会出場権を得ました。
• - アフリカ（1チーム）: 12チームの中からチュニジアとナミビアが対戦し、勝者が出場権を手に入れました。
• - アジア（1チーム）: 日本、韓国、チャイニーズタイペイがリーグ戦で争い、上位チームが本大会に進出しました。
• - オセアニア（2チーム）: フィジー、サモア、トンガのシードチームが出場し、上位チームが本大会へ進出しました。

大陸間プレーオフ

各大陸から選ばれた5チームが参加し、2組に分かれた結果、スペイン、アメリカ合衆国、トンガがそれぞれ本大会への切符を獲得しました。

本大会の流れ

本大会は、プールステージに続いて決勝トーナメントが行われ、多くの白熱した試合が繰り広げられました。特に注目されたのはイングランドのジョニー・ウィルキンソンの活躍で、彼の精確なキックと安定したプレイが、チームを北半球初の優勝に導きました。決勝戦は壮烈な戦いとなり、ウェッブ・エリス・トロフィーがイングランドに授与される歴史的瞬間が訪れました。

日本での放送

この大会は日本でも大きな注目を集め、地上波やCSでの生中継がされました。テレビ東京では、日本戦及び決勝トーナメントの放送が行われ、視聴者にラグビーの刺激的なスリルを届けました。その際のキャスターや解説陣は、試合の熱気を伝える重要な役割を果たしました。

総じて、ラグビーワールドカップ2003はラグビーの歴史において重要な意義を持つ大会となり、今後の大会制度やルールに大きな影響を与えました。

もう一度検索