ラグビー・フットボール・リーグ

ラグビーフットボールリーグ (RFL)

ラグビーフットボールリーグ（Rugby Football League、略称RFL）は、イングランドにおけるプロフェッショナルなラグビーリーグ競技を統括・運営する主要な組織です。その本部はリーズのレッドホールに置かれています。この団体は、ラグビーリーグイングランド代表チームや歴史あるチャレンジカップ、そして国内のトップリーグであるスーパーリーグ、これに続くチャンピオンシップ、リーグ1といった主要な大会を管轄しています。

RFLは、アマチュア部門、特に社会人および年少者の試合運営においては、ブリティッシュアマチュアラグビーリーグ協会（BARLA）と密接に連携しています。国際的な活動としては、ラグビーリーグヨーロッパ連盟に加盟しており、特にフランスとともに理事会における拒否権を持つ上級正会員としての重要な地位を占めています。また、RFLはコミュニティ委員会を構成する一部であり、この委員会にはBARLAのほか、軍関係（Combined Services）、学校、大学といったイングランド国内の様々なレベルのラグビーリーグ組織からの代表者も参加しています。英国のサセックス公爵ハリー王子がパトロンを務めています。

歴史的背景

RFLの起源は1895年8月に遡ります。当時、ラグビーフットボールユニオン（RFU）に所属していたイングランド北部の多くのクラブが、アマチュアリズムの原則を巡る対立から分離独立を決意しました。特に、選手が試合で負傷して働けなくなった場合の給与補償、いわゆる「折れた時間 (broken time)」の支払いを巡る問題が深刻でした。

1895年8月27日、マンチェスターで開催された緊急会合の結果、ランカシャー地方の主要なラグビークラブ群、例えばブロートン・レンジャーズ、リー、オールダム、ロッチデール・ホーネッツ、セント・ヘレンズ、ティルズリー、ウォリントン、ウィドネス、ウィガンなどが、ヨークシャー勢が提唱していた新組織、すなわち北部連合の結成案に賛同を表明しました。

そのわずか2日後の8月29日木曜日、21のクラブ代表者がウェスト・ヨークシャーのハダーズフィールドにあるジョージ・ホテルに集結しました。この歴史的な会合において、「北部ラグビーフットボール連合」（Northern Rugby Football Union、通常はノーザン・ユニオンまたはNUと呼ばれた）の設立が正式に決定されました。会合に参加したクラブは、ラグビーフットボールユニオンからの離脱に全会一致で合意しましたが、デューズベリーだけはこの決定に従うことが難しいと判断し参加を見送りました。一方、チェシャー州のストックポートは、新組織への参加を検討するため電話で会合に加わり、後の第2回会合で同じくチェシャーのランコーンと共に正式に承認され、初期の設立メンバーに加えられました。これにより、創設時のクラブは合計で22となりました。

設立の翌年となる1896年には、現在も続く権威あるカップ戦であるチャレンジカップが初めて開催されました。さらに1908年には、北部連合として初めてのナショナルチームが編成され、遠くオーストラリアとニュージーランドへの遠征を行い、国際的なラグビーリーグの普及と交流の礎を築きました。

組織名称は、設立当初の「北部ラグビーフットボール連合」から、1922年に現在の「ラグビーフットボールリーグ」へと変更されました。この名称は、オーストラリアン・ラグビー・フットボール・リーグやニュージーランド・ラグビー・フットボール・リーグといった、他のラグビーリーグ主要国の統括組織の名称と類似しています。

財政面では、例えば2011年には約2700万ポンドの売上を計上するなど、イングランドの主要スポーツ組織として一定の経済規模を有しています。

RFLは、イングランドにおけるプロフェッショナルなラグビーリーグの発展と普及において中心的な役割を果たしており、その設立の経緯や組織構造、国内外での活動は、イングランドスポーツ史、特にラグビーリーグという競技の独自の道を理解する上で重要な要素となっています。

主な管轄大会：

• - スーパーリーグ
• - ラグビーリーグ・チャレンジカップ
• - チャンピオンシップ (ラグビーリーグ)
• - チャンピオンシップカップ

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