ラシャ・ベカウリ

ラシャ・ベカウリ: ジョージアの柔道エース

ラシャ・ベカウリは、2000年7月26日に生まれたジョージア出身の柔道選手です。彼は主に90kg級で活躍し、数々の国際大会で素晴らしい成績を収めています。競技生活の初期からその才能を示し、若くして数多くのタイトルを獲得してきました。

初期のキャリア

ベカウリは2017年にヨーロッパカデ選手権で73kg級の個人戦と団体戦の両方で優勝し、その名を知らしめました。同年、世界カデ選手権では決勝で日本の中橋大貴を下して金メダルを獲得。この成功により彼は注目の選手となり、その後90kg級に階級を上げました。

世界ジュニアでの活躍

2018年には、世界ジュニア選手権で準々決勝での反則勝ちを経て、決勝進出。村尾三四郎との対戦を小外刈で制し、見事に優勝を飾ります。団体戦ではチームが5位だったものの、彼の個人戦は高い評価を受けました。

大学と国際大会での成果

2019年にはユニバーシアードで銀メダルを獲得し、以降の大会でもヨーロッパジュニア選手権および世界ジュニア選手権で連覇を成し遂げました。特に2019年の世界ジュニア選手権では、準決勝で前年の対戦相手、増山香補を再び下し、全試合を一本勝ちで勝ち取るという素晴らしい成績を収めました。団体戦では3位となりました。

ワールドマスターズとヨーロッパ選手権

2020年代に入ってもその勢いは衰えず、ワールドマスターズでは村尾を撃破し、決勝では元世界チャンピオンのニコロス・シェラザディシビリを下して優勝。ヨーロッパ選手権では同僚のベカ・グビニアシビリを破り、再び金メダルを獲得しました。

オリンピックの栄光

2021年東京オリンピックでは、準決勝でロシアのミハイル・イゴルニコフを破り、その後決勝でドイツのエドゥアルト・トリッペルも下す快挙を達成し、オリンピック初優勝を果たしました。

最新の成績

2022年の世界選手権では地元のダブラト・ボボノフに敗れたものの、3位入賞を果たしました。2023年にはトビリシでのグランドスラムで優勝し、その後も活躍を続けます。2023年世界選手権では準決勝で村尾に勝利するも、決勝で同僚に敗れ2位となりました。

今後の期待

ベカウリは2024年にパリオリンピックに出場予定であり、さらなる進化を遂げている彼には期待が寄せられています。これまでの成果からもわかるように、彼は国際的な舞台での実力者であり、今後の柔道界での活躍が楽しみです。また、現時点においてもIJFの世界ランキングで1位に輝いており、柔道界のトップ選手としての地位を確立しています。彼の将来の戦績にも大いに注目が集まります。

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