ラジごめII金曜日の王様

『ラジごめII 金曜日の王様』の概要

『ラジごめII 金曜日の王様』（ラジごめツー きんようびのおうさま）は、1991年4月から1993年6月まで中京テレビで放送されたバラエティ番組であり、全114回、毎週土曜の深夜に放送されていました。この番組は、元々は月曜深夜から金曜深夜に放送されていた『ラジオDEごめん』が湾岸戦争の影響による省エネルギー対策の一環として終了する際に、金曜深夜放送分を存続させ、新たな形で再スタートしました。

放送の背景

番組は、前番組『ラジオDEごめん』から引き続き、嘉門達夫（現在の嘉門タツオ）と原田さとみがパーソナリティを担当。生放送のスタジオは、最初は名古屋の焼肉店「IMANAS亭フレックス店」でしたが、その後「CLUB DIAMOND HALL」、さらに「蝦蟹市場クンポーフレックス店」へと移動しました。内容は、視聴者から寄せられたネタをハガキやFAXで紹介し、コメントする形式で進行しました。

また、地元企業による生コマーシャルを取り入れたり、アダルトビデオのワンシーンを放送するなど、当時の地上波では珍しい内容もありました。視聴率を維持するために、毎回著名なミュージシャンやAV女優をゲストに招くことが多く、院していたにもかかわらずその予算は限られていました。

番組の特徴

視聴者からの寄せられたネタをもとにした公開生放送が特徴で、パーソナリティの嘉門は様々なキャラクターを演じ分けつつ、ネタを評価したり、歌ったりと大変多忙な役割を果たしていました。原田はそのアシスタントとして、告知やコーナー進行を担当。二人の掛け合いが番組の魅力の一つでもありました。

製作は低予算ながらも工夫が施され、1台のカメラでの撮影や手書きの告知フリップを使ったり、以前使用したフリップの裏面を再利用するなど、様々な方法で視聴者を楽しませました。さらに、テレビ欄に露骨なキーワードを載せることで視聴者の興味を引きつけ、実際には肩すかしを食わせる手法も常套手段でした。

出演者

パーソナリティ

• - 嘉門達夫: コミックシンガーとして、視聴者からのハガキを精力的に歌い上げ関わっていました。彼の特徴的なセリフやギャグで、番組を盛り上げました。
• - 原田さとみ: 嘉門のアシスタントを務め、コーナー進行やネタの紹介を担当しました。言葉の誤用やアクシデントで、しばしばいじられ役になってしまうことも。

ゲストやサポートスタッフ

この番組には多くのゲストやサポートスタッフが参加しており、視聴者と直接交流したり、特殊なコーナーを盛り上げる役割を果たしていました。具体的にはアナウンサーやアルバイト、ハガキ職人なども含まれていました。

今回の番組の影響

『金曜日の王様』はその独特なスタイルで多くのファンを魅了し、名古屋のみならず東海地方のテレビ文化に多大な影響を与えました。また、視聴者参加型の投稿システムやエーネン通貨を設けて、ハガキ職人たちに称号を与えるなど、視聴者との距離感を縮める試みが評判を呼びました。

終焉

1993年に番組が終了されると、その後の後継番組『ラジごめIII ホンジャマカ共和国』へと引き継がれ、番組のスタイルやキャラクターが影響を与え続けました。『ラジごめII 金曜日の王様』は、視聴者とのインタラクションを重視した先駆的なテレビ番組として記憶されています。

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