ラジオマガジン (雑誌)

ラジオマガジンの概要

『ラジオマガジン』は、1980年9月にモーターマガジン社から創刊され、1985年4月に休刊した月刊誌です。この雑誌は、主にラジオ番組やパーソナリティに関する情報を中心に取り扱い、音楽やアイドル、さらにはテレビ番組に関する情報も掲載されていました。通称「ラジマガ」として親しまれ、多くの読者に支持されました。

芸能情報の豊富さ

ラジオ番組の情報が主軸であったものの、雑誌には特色あるコンテンツも豊富に含まれていました。たとえば、アイドルの水着姿を含むグラビアや、人気の音楽ランキング、プロマイドの売り上げ状況など、芸能に関するさまざまな情報が掲載されました。また、ラジオ以外の情報も取り扱い、『アメリカ横断ウルトラクイズ』や『新春かくし芸大会』の撮影レポート、『笑っていいとも!』のゲスト出演者リストなど、テレビとラジオの境界を越えた内容も見られました。インタビューには多くのDJやパーソナリティが登場し、時には大物俳優の勝新太郎も登場することがありました。

斬新な企画とは

『ラジオマガジン』では、時にラジオ情報から離れた挑戦的な企画も行われていました。1983年夏には、女性のスカートの中の隠し撮り写真を載せるという大胆な試みをしたり、翌1984年には『ラジカセGAL』と称して、選ばれた女性読者がパジャマ姿や水着姿を公開し、さらには下着が詰まった棚の写真まで掲載されるという衝撃的な企画がありました。このような内容は、当時の『月刊カメラマン』のスタイルを参考にしたものとも考えられています。

DJ人気投票とその影響

『ラジオマガジン』では『全国DJ人気投票』というコーナーも人気を博しました。この企画では、読者が好きなパーソナリティの名前を書いた投票券を送る形式で、多くの参加者がありました。毎年6月号では年間の総合順位を発表し、上位者にはゴールドマイクやシルバーマイクといったトロフィーが贈られました。特に松田聖子や中森明菜、薬師丸ひろ子などが上位に頻繁に名前を挙げられることがありました。

『月刊ラジオパラダイス』との違い

『ラジオマガジン』が休刊したわずか5か月後、1985年9月には三才ブックスから『月刊ラジオパラダイス』が創刊されました。1980年代には、AM、FM、短波放送を総合的に扱う雑誌が存在しており、前半はラジマガ、後半はラジパラとタイトルが変わるものの、直接的な関係は薄いとされています。『ラジオパラダイス』は、ラジオマガジンのようにパンチラ写真や水着写真を扱うことはなく、内容も異なりました。また、漫画連載の有無でも両者は異なり、ラジオマガジンは漫画連載を行っていたのに対し、ラジオパラダイスには漫画の連載はありませんでした。

印象に残る連載コーナー

『ラジオマガジン』には、多彩な連載コーナーが存在しました。例えば『私の履歴書』や『HOT INTERVIEW』などがあり、様々なパーソナリティの個性やキャリアを紹介しました。その他にも、小森まなみや石川優子のコラム、さらには連載漫画などがあり、読者を楽しませる内容が盛りだくさんでした。

結論

『ラジオマガジン』は、ラジオに関する豊富な情報だけでなく、幅広いエンターテインメントを取り入れた斬新な雑誌でした。その多様な内容とユニークな企画は、1980年代のメディアシーンにおいて特に記憶に残る存在となっています。

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