ラジオWEST〜寺田繭子のわくわく金曜日〜

静岡放送（SBSラジオ）において、かつて毎週金曜日の午前に放送されていた、地域密着型の情報ワイド番組が「ラジオWEST〜寺田繭子のわくわく金曜日〜」（らじおうえすとてらだまゆこのわくわくきんようび）です。この番組は、主に静岡県の西部地域に焦点を当て、その地元の情報や話題を豊富に提供しました。

番組の特色と放送形態

「ラジオWEST〜寺田繭子のわくわく金曜日〜」の大きな特色の一つは、その放送スタイルにありました。番組は、浜松市にあるプレスタワー内のスタジオから、観覧可能な公開生放送形式で行われていました。これにより、リスナーは番組の雰囲気を身近に感じることができ、パーソナリティやリポーターとの一体感が生まれる環境が作られていました。

放送時間と期間

番組は毎週金曜日の午前9時から12時45分までの約4時間にわたり放送される長時間ワイドでした。その歴史は定かではありませんが、2014年 3月28日の放送をもって最終回を迎え、惜しまれつつその幕を閉じました。

番組を彩った出演者

番組の「顔」として、メインパーソナリティは寺田繭子が務めました。彼女の明るい声と親しみやすい語り口は、多くのリスナーに支持されていました。また、地域に飛び出し情報を伝えるリポーターも番組に欠かせない存在でした。2014年3月の放送終了時点では、山田門努が2013年7月からリポーターを担当していました。過去には、渡邊愛がキャスタードライバーを経てリポーターを務めた期間（〜2010年9月、2012年4月〜2013年6月）や、鈴木裕子が2012年3月までリポーターを担当するなど、複数の人物が番組のリポーターとして活躍しました。

多様な番組内容とタイムテーブル

番組は、長時間の生放送枠を活かし、非常に多様なコーナーで構成されていました。タイムテーブルを見ると、番組開始のオープニングに始まり、地域の行政情報（「はままつシティウェーブ」「こんにちは県庁です」「磐田市情報館発！磐田情報局」など）や、リポーターによる街中からの生中継（「磐田まちめぐりスクーピー」「スクーピーのちょっとお邪魔しま〜す」など）が盛り込まれていました。パーソナリティ寺田繭子による独自の視点からの話題提供やトークコーナー（「繭子の気になるら〜」「繭子の部屋へようこそ」「繭子の小話」「わく金・アメとムチ」）も人気でした。音楽コーナーも充実しており、リクエスト曲に応える時間（「Radio de びぶれ」「ｆ・マニアリクエスト」「昼どき音ドキ」「ひるうたリクエスト」）や、童謡を紹介するコーナー（「みんなの童謡」）などがありました。その他にも、生活に役立つ情報（「住まいのリフォーム相談室」「ワンダーガーデン花ごよみ」「でかけよう！ふるさと北遠」）、最新のニュースや交通情報、天気予報、そしてスポーツ情報として地元のサッカークラブ「ジュビロ磐田」を応援するコーナー（「もっとジュビロオレ！」「ジュビロ磐田情報コーナー」）など、多岐にわたる内容が盛り込まれていました。また、リスナーからのメッセージ紹介の時間も設けられており、双方向性も重視されていました。SBSラジオの他の平日ワイド番組内で放送されている一部コーナーも、本番組の時間帯に内包される形で聴取者に届けられていました。

姉妹番組について

SBSラジオには、本番組の姉妹番組にあたる「Radio East」が存在しました。両番組は、地域情報を中心としたワイド番組として、それぞれの放送エリアで親しまれていました。

番組の終焉

地域に根ざした情報提供と、パーソナリティ寺田繭子を中心とした温かい雰囲気で愛された「ラジオWEST〜寺田繭子にのわくわく金曜日〜」でしたが、2014年 3月28日に最終回を迎え、その歴史に幕を下ろしました。多くのリスナーにとって、金曜日の午前を彩る大切な存在でした。

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