ラストショウ

ザ・ラストショウ：日本の音楽シーンを彩るベテラン・バンド

ザ・ラストショウは、1974年に日本の音楽シーンに登場した実力派バンドです。その歴史は、シンガーソングライター、泉谷しげる氏のバックバンドとして始まりました。映画『ラスト・ショー』にちなんで名付けられたこのバンドは、2年間、泉谷氏と共に全国ツアーを展開し、その名を広く知らしめました。

その後、ザ・ラストショウはセッション・ミュージシャンとしての活動も精力的に行います。杉田二郎氏やアグネス・チャン氏など、数々の著名アーティストのレコーディングやライブに参加し、その卓越した演奏技術で高い評価を獲得しました。

1976年には、日本コロムビアよりアルバム『アリゲーター・ラジオ・ステーション』（1977年）、『ラストショウ2』（1978年）、そしてサウンドトラック・アルバム『火曜日のあいつ（TBS系で放映）・ブルファイト』の3枚をリリース。これらの作品には、鈴木慶一氏、岡田徹氏、吉川忠英氏、エイモス・ギャレット氏、そして坂本龍一氏といった豪華なゲスト陣が参加し、高い音楽性を誇る作品となりました。特に坂本龍一氏の参加は、当時新進気鋭だった彼の才能を垣間見ることができる貴重な記録となっています。これらのアルバムは現在ではレア盤としてコレクターの間で高く評価されており、2009年には『アリゲーター・ラジオ・ステーション』と『ラストショウ2』が再発されました。

ザ・ラストショウのメンバーは、日本の音楽シーンで長く活躍してきた実力者たちで構成されています。

松田幸一氏（ハーモニカ）：日本のブルースハープ界のパイオニアとして知られ、ゴンチチ、Original Love、高橋幸宏氏など、多くのアーティストのレコーディングやライブに参加しています。
村上律氏（ペダル・スティール・ギター）：1971年に「律とイサト」を結成し、その後アーリータイムスストリングスバンドを経てザ・ラストショウに参加。加川良氏、泉谷しげる氏、長渕剛氏などのサポートでも知られています。
徳武弘文氏（ギター）：山本コウタローと少年探偵団、吉川忠英＆ホームメイドを経てザ・ラストショウに参加。五輪真弓氏、吉田拓郎氏、長渕剛氏など、数多くのアーティストのレコーディングやライブに参加し、ナッシュビルのプログレッシブ・カントリー・ロック・バンド、ベアフット・ジェリーの再結成コンサートにも参加するなど、幅広い活動を行っています。独自のフィンガー・ピッキングスタイルは多くのミュージシャンに影響を与えました。
島村英二氏（ドラム）：「ホームメイド」を経てザ・ラストショウに参加。吉田拓郎氏、松任谷由実氏、CHAGE and ASKA氏など、そうそうたるメンバーのレコーディングに参加しています。
* 河合徹三氏（ベース）：ザ・ラストショウ以外にも、岡林信康氏、アリス、アグネス・チャン氏など、幅広いアーティストのレコーディングやライブに参加。アレンジャーとしても活躍しています。ソロアルバムのリリースや、ユニット「pig-inn」、「tri barrel」での活動など、多方面で活躍中です。

2008年には再結成を果たし、精力的にライブ活動を展開。2010年にはアルバム『家路 ～My Sweet Home～』をリリースし、現在も日本の音楽シーンで重要な役割を担い続けています。

ザ・ラストショウの歴史は、日本の音楽史における重要な一ページを刻んでいます。彼らの音楽は、多くのミュージシャンに影響を与え、日本の音楽シーンに多大な貢献をしてきました。これからも、彼らの活動から目が離せません。

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