ラスベガス・ストリップ・サーキット

ラスベガス・ストリップ・サーキットの概要

ラスベガス・ストリップ・サーキットは、アメリカ・ネバダ州ラスベガスの中心部からほど近い位置にある特異なサーキットです。この場所が注目を集める理由は、2023年に正式にフォーミュラ1（F1）ラスベガスグランプリが開催されたことにあります。

コースの特徴

このサーキットは全長6.120kmとされ、現在活躍しているサーキットの中ではスパ・フランコルシャン、ジッダ市街地コースに次ぐ3番目の長さを誇ります。コースは反時計回りに設定され、全体で17のコーナーを持ち、最長1.9kmにも及ぶ3本のストレート、そして特異なヘアピンセクションがあります。2023年には、ここで350.5km/hという驚異的な最高速度が記録され、新たな伝説が生まれました。レース中には、2つのDRSゾーンが設けられ、追い越しのチャンスを広げます。

決勝レースは、土曜日の夜22時にスタートし、50周のナイトレースとして行われます。

コースの構成

レースは、最初のヘアピンから始まりますが、その後の展開では、コースは少しずつ左や右にカーブし、常設サーキットから都市のストリートに変遷します。特にターン5から9にかけては、2023年にオープンした円形のコンサート会場、「スフィア」が周囲にあり、その美しさを楽しむことができます。その後、ターン12から14までのバックストレートでは、ベネチアンやシーザース・パレス、ベラージオなど、ラスベガスの象徴的な高級カジノホテルが立ち並ぶストリップを走行し、全開区間として約2kmにわたるスリルを味わうことができます。

ピットエリアと運営

ピットガレージやパドック、さらにはホスピタリティ施設はストリップの東側に設けられる計画です。F1を主催するリバティメディアは、2022年5月にピット用地として24エーカー（約310億円）の土地を取得したことを明らかにしました。このことから、ラスベガスグランプリは、他のグランプリとは異なり、フォーミュラワン・グループとリバティメディアがプロモーターとなり、自らの手で開催されています。

総括

新たに誕生したラスベガス・ストリップ・サーキットは、サーキットとしての技術的な挑戦や、都市の魅力を融合させた独特なレース会場となっています。モータースポーツファンや観光客にとって、ラスベガスでのF1グランプリは、見逃せないイベントとなることでしょう。今後ますます進化するこのサーキットから、目が離せません。

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