ラッセル・ウェストブルック

ラッセル・ウェストブルック

概要

ラッセル・ウェストブルック3世（Russell Westbrook III)は、1988年11月12日にアメリカのカリフォルニア州ロングビーチで生まれたプロバスケットボール選手で、現在NBAのデンバー・ナゲッツでプレイしています。ポジションはポイントガードで、愛称は「ラス」です。彼はNBAの歴史の中で数々の偉業を達成している選手として知られています。

経歴

学生時代

ウェストブルックはレウジンガー高等学校を卒業後、名門カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）に進学します。大学1年目の2006-07シーズンでは出場時間が少なく、得点も控えめでしたが、2年目には先発ガードの欠場を経て活躍し、「Pac-10の最優秀守備選手賞」を受賞します。そのシーズン、NCAAトーナメントでは見事にスウィート16まで進出。しかし、知名度はまだそれほど高くない状況でした。2008年の[[NBAドラフト]]で彼は1巡目全体4位でシアトル・スーパーソニックスから指名され、後にオクラホマシティ・サンダーに移籍します。

NBAキャリア

オクラホマシティ・サンダー

ウェストブルックのNBAキャリアはオクラホマシティ・サンダーで始まります。彼は2008-09シーズンから急成長を遂げ、20歳110日でトリプル・ダブルを達成。2016-17シーズンには、オスカー・ロバートソン以来約55年ぶりにシーズン平均トリプル・ダブルを達成し、シーズンMVPを獲得しました。彼のプレースタイルはダイナミックで、瞬時に状況を判断し、得点やアシストを高い確率で決めるスキルを持っています。また、彼は2015年に初めて得点王のタイトルも獲得しました。

ヒューストン・ロケッツ

2019年にヒューストン・ロケッツに移籍し、再びジェームズ・ハーデンと共闘しましたが、トリプル・ダブルの記録は途絶えました。しかし、個々のパフォーマンスは依然として高水準でした。

ワシントン・ウィザーズとロサンゼルス・レイカーズ

その後、2020年にワシントン・ウィザーズに移籍し、そこでトリプル・ダブルを記録し、さらにはNBA史上初の通算トリプル・ダブル数でオスカー・ロバートソンを抜くという快挙も成し遂げました。そして2021年にはロサンゼルス・レイカーズへ移籍し、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとの連携を試みました。これらの選手との関係は必ずしも円滑ではなく、プレーオフ出場を逃す結果となりました。

プレースタイル

ウェストブルックは平均身長191cmですが、優れた身体能力を誇り、特にスピードとパワーがあります。そのため、対戦相手を圧倒するプレーが多いですが、3ポイントシュートやフリースローの成功率が年々低下している点が懸念されます。また、ショットセレクションやターンオーバーの多さも彼の課題とされてきました。

プライベート

ウェストブルックは2015年に大学時代の恋人ニーナと結婚し、2017年には息子が誕生しました。また、彼の座右の銘は「Why not?」で、これは彼の挑戦的な精神を表しています。社会貢献にも積極的で、東日本大震災の際には募金活動も行いました。

受賞歴

• - NBAシーズンMVP：1回（2017年）
• - オールスターゲーム選出：9回
• - 得点王：2回（2015、2017年）
• - アシスト王：3回（2018、2019、2021年）

ウェストブルックは数々のとてつもない実績を持ち、今後もなお注目される選手であることは間違いありません。彼のプレーはファンにとって魅力的で、バスケットボールの歴史に名を刻む存在です。

もう一度検索