ラビスパ裏磐梯

ラビスパ裏磐梯について

ラビスパ裏磐梯（ラビスパうらばんだい）は、福島県耶麻郡北塩原村に位置した温泉健康増進施設です。この施設は、1996年に開設され延床面積は5,404㎡で、鉄筋コンクリート構造のしっかりとした作りでした。しかし、この施設は2024年（令和6年）の1月末で事業を停止することが正式に決定しました。

施設の発展の歴史

ラビスパ裏磐梯は、開設当初から株式会社ラビスパが指定管理者として運営を行ってきました。施設内では、さまざまな温泉体験や健康促進イベントが開催され、多くの地域住民や観光客に親しまれてきました。2003年度には屋根やボイラーの改修が行われ、さらに2011年度には震災補修を兼ねた工事も行われました。このように、施設は開設後も一定の補修や改修を重ねていましたが、その後は老朽化が進行しました。

事業停止の決定

2024年からは大規模改修工事が予定されていましたが、改修にかかる費用が高額である上に収支を維持することが難しいことが明らかになりました。このため、2023年9月に改修計画は保留されることになりました。2023年12月22日には北塩原村より正式に事業停止の発表が行われ、2024年1月末に事業を終了し、3月末には廃止される運びとなりました。また、民間への譲渡や売却を目指して、2024年4月からは民間事業者の公募が行われる予定でした。

村議会の動向

しかし、村の決定とは裏腹に、1月の臨時村議会では廃止の条例案が全会一致で否決される事態が発生しました。続く3月の村議会でも賛成4、反対5の票で廃止案が否決されました。村議会は廃止の方針を維持しつつも、2024年3月末での廃止に関しては断念してしまいました。このように、ラビスパ裏磐梯は行政上の決定と実際の議会での動きが交錯する状況にありました。

現在の状況

その後、2025年9月26日に北塩原村議会は臨時会を開き、ラビスパ裏磐梯の廃止に関する条例案を賛成多数で可決しました。この決定により、事業停止と廃止の手続きが進むこととなります。これまで多くの人々に愛されたこの温泉施設ですが、地域の経済や観光の影響など、今後の進展が気になるところです。事業の停止を受け、北塩原村では今後の施設利用に関する新たなプランや民間への譲渡などの議論が進むと期待されています。

このように、ラビスパ裏磐梯の歴史は、地域住民に貢献する一方で、課題も抱えてきました。今後、この地域がどのように発展していくのか、一つの注目点として捉えられています。

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