ラビット・ホラー3D

ラビット・ホラー3D

『ラビット・ホラー3D』は、2011年に公開された日本のホラー映画。清水崇が監督を務め、クリストファー・ドイルが撮影監督を担当した。パナソニックが開発した世界初の一体型二眼式3Dカメラ「AG-3DA1」を映画撮影に初めて導入した作品としても知られている。なお、DVDなどの2D版は『ラビット・ホラー』というタイトルでリリースされている。

ストーリー

物語は、幼い異母姉弟であるキリコと大悟を中心に展開する。大悟は死にかけていたウサギを惨殺してしまい、声が出せない姉のキリコと共に、その出来事に心を痛めていた。彼らの父親は童話作家で、「人魚姫」の絵本制作に没頭している。ある日、映画館でぬいぐるみのウサギを手に入れた大悟は、その夜から巨大なウサギに導かれ、遊園地や廃病院をさまよう悪夢に苦しむようになる。次第に、キリコと父親もその悪夢に巻き込まれていく。

キャスト

今里キリコ：満島ひかり、田辺桃子（幼少期）
今里大悟：澁谷武尊
今里公平：香川照之
医者：大森南朋
きょうこ（大悟の母）：緒川たまき

スタッフ

監督：清水崇
エグゼクティブプロデューサー：マイケル・J・ワーナー、内野エスター
プロデューサー：小椋悟、谷島正之
アソシエイトプロデューサー：ミッシェル熊谷、谷澤伸幸
脚本：林壮太郎、保坂大輔、清水崇
撮影：クリストファー・ドイル
美術監督：池谷仙克
編集：堀善介
音楽：川井憲次
音響監督：岩浪美和
VFXスーパーバイザー：鹿角剛司

映画祭出品

第68回ヴェネツィア国際映画祭に正式招待され、オリゾンティ・ミッドナイトガラ部門に出品された。

ソフト化情報

2012年2月22日にバップからDVDとBlu-rayが発売された。

ラビット・ホラー（DVD1枚組）：2D版本編を収録。劇場予告編とフェイク予告編が映像特典として付属。
ラビット・ホラー3D（本編Blu-ray 3D+本編BD（2D版）+特典DVDの3枚組）：3D版本編、2D版本編に加え、メイキング映像、舞台挨拶、オフショット集などを収録した特典DVDが付属。

関連作品

戦慄迷宮：最後の字幕に、本作に登場する病院が遊園地施設として利用されているという記述がある。
戦慄迷宮3D THE SHOCK LABYRINTH：大悟たちが映画館で観ていた映画であり、遊園地、廃病院、螺旋階段、ウサギのぬいぐるみなどの共通点が見られる。

モチーフ

不思議の国のアリス
人魚姫


『ラビット・ホラー3D』は、3D映像を駆使した視覚的な恐怖に加え、家族の心の闇を描いた作品として、国内外で評価されている。

外部リンク

映画「ラビット・ホラー3D」公式YouTubeチャンネル
La Biennale di Venezia - sito ufficiale
ラビット・ホラー3D - allcinema
ラビット・ホラー3D - KINENOTE
* ラビット・ホラー3D - IMDb（英語）

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