ラピカ (IC乗車カード)

ラピカ（Rapica）とは

ラピカは、2005年4月1日に利用が開始された、鹿児島市を中心とする交通機関で利用できるICカード乗車券です。このカードは、鹿児島市交通局、南国交通、JR九州バス、桜島フェリーなどの交通機関で利用でき、地域住民や観光客にとって欠かせない交通手段となっています。

カードの愛称である「ラピカ」は、「Ride And Pay Intelligent Card」に由来し、「らくらく、ピッ、と乗れるカード」という意味が込められています。ロゴには、iの上に灯台や街灯をイメージした放射状の3本の線が描かれています。

利用可能な交通機関

ラピカは、主に以下の交通機関で利用できます。

鹿児島市電
鹿児島市営バス
南国交通バス
JR九州バス北薩線
桜島フェリー

これらの交通機関では、運賃の支払いをスムーズに行うことができ、小銭の準備や切符の購入の手間を省くことができます。また、いわさきICカードとの相互利用により、鹿児島交通、種子島・屋久島交通、鹿児島商船、垂水フェリーでも利用可能です。これにより、鹿児島県内だけでなく、熊本県南部や宮崎県西部の一部地域でも利用できるようになっています。

カードの特徴

ラピカは、ソニーが開発した「FeliCa」技術を採用しており、サイバネ規格に準拠しています。カードの発売額は3,000円で、うち500円がデポジットとして扱われます。利用可能額は2,750円ですが、チャージ時にプレミアムが付与されるため、実際にはそれ以上の金額を利用することができます。デポジットは、カードが不要になった際に窓口に返却することで返金されます。

カードへのチャージは、1,000円単位で最大60,000円まで可能です。チャージ時には、金額に応じて10%のプレミアムが上乗せされます。さらに、前回のチャージから今回のチャージまでの利用額に応じて、1%（10円単位）のボーナスも付与されます。鹿児島市電ではセルフでのチャージが可能ですが、バスの場合は運転士に申し出る必要があります。

乗り継ぎ割引

ラピカには、乗り継ぎ割引サービスがあります。

同一事業者のバス同士を60分以内に乗り継ぐと、2度目の運賃が5%割引
鹿児島市電と市バスを60分以内に乗り継ぐと、2度目の運賃が60円割引
鹿児島市電では、高見馬場電停か郡元電停で1系統と2系統を乗り継ぐと2回目の乗車が無料

これらの割引サービスを活用することで、よりお得に交通機関を利用することができます。

定期券と利用履歴

ラピカには、定期券機能を搭載することもできます。定期券は、カードを発行した事業者のもののみ搭載可能で、例えば、鹿児島市交通局発行のカードには鹿児島市電・市バスの定期券、南国交通発行のカードには南国交通バスの定期券を搭載できます。

また、ラピカの利用履歴は窓口で確認することができます。利用履歴の印字も可能で、日付、時刻、利用額、停留所名、系統名などが印字されます。ただし、履歴情報はカードではなくデータベースに保存されているため、最新の情報が反映されない場合や、発行事業者と窓口が異なる場合は確認できないことがあります。

全国相互利用ICカードとの関係

ラピカは、SUGOCA・nimoca・Suicaなどの全国相互利用ICカードとの相互利用はできません。しかし、桜島フェリー内や一部営業所では、ラピカ（定期券を含む）の購入時に全国相互利用ICカードを使用することが可能です。

歴史

ラピカは、2005年4月1日に鹿児島市交通局、南国交通、林田バスの3社局で導入されました。その後、林田バスは事業譲渡により、いわさきICカードに移行しました。2007年4月1日には、桜島フェリーでの取り扱いが開始されました。

まとめ

ラピカは、鹿児島市とその周辺地域で利用できる便利なICカード乗車券です。チャージ時のプレミアムや乗り継ぎ割引などのサービスがあり、交通機関を利用する上で非常に役立ちます。これらのサービスを有効活用し、より快適な移動を実現してみてはいかがでしょうか。

もう一度検索