ラファエル・ドリス

ラファエル・ホセ・ドリス・エルナンデス



ラファエル・ホセ・ドリス・エルナンデス(1988年1月10日生まれ)は、ドミニカ共和国ラ・ロマーナ州で生まれたプロ野球選手であり、主に投手として活躍しています。右投げ右打ちのスタイルを持ち、現在は四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレイしています。

経歴


プロ入りとカブス時代


ドリスは、2004年にシカゴ・カブスとアマチュアFA契約を結び、プロ野球の世界に足を踏み入れました。彼のプロデビューは、2006年にアリゾナリーグ・カブスで果たされ、以降は少しずつ昇進していきました。しかしながら、2008年はほとんど出場機会がありませんでした。2010年には、AA級のテネシー・スモーキーズに昇格し、2011年にはメジャーリーグに昇進。9月26日、サンディエゴ・パドレス戦でMLBデビューを果たしました。この試合で彼は1回1/3を投げ、無失点を記録し、初の奪三振も達成しましたが、そのシーズンはこれ一試合のみの出場となりました。

2012年には34試合登板し、MLB初勝利を挙げましたが、通算成績は2勝4敗、防御率6.39にとどまりました。2013年に5試合に出場したのち、10月にフリーエージェントとなりました。

ジャイアンツ傘下時代


2013年12月にサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を締結しますが、2014年の出場はわずか4試合にとどまり、シーズン途中で契約解除となりました。

タイガース傘下時代


2014年12月、デトロイト・タイガースと契約し、2015年にはAAA級トレド・マッドヘンズで43試合登板し、7勝5敗、防御率4.61という成績を残しました。シーズンオフにはフリーエージェントとなりました。

阪神時代


2016年1月18日、阪神タイガースと契約。初年度は抑え候補として期待されました。オープン戦ではマルコス・マテオと抑えの座を争いましたが、最終的に少し遅れて一軍に昇格。シーズン中には33試合に出場し、3勝3敗、8セーブ、9ホールドを記録しました。最終的には、オフに右肘手術を受け、その影響で翌シーズンは慎重に起用されることになります。彼の実績は評価され、2017年にはクラブの記録となる37セーブを挙げて最多セーブ投手の称号を獲得しました。

2018年、2019年も阪神で活躍し、特に防御率は2019年には2.11という素晴らしい数字を記録しました。しかし、シーズン後にはフリーエージェントとなります。

ブルージェイズ時代


2020年2月にトロント・ブルージェイズと契約し、7年ぶりのMLB復帰を果たしました。初年度は安定した投球を見せ、防御率1.50と好成績を残しました。しかし、2021年は故障に悩まされ、結果を残せずにシーズンを終えました。

ホワイトソックス傘下時代とプエブラ・パロッツ時代


2022年にはホワイトソックスとマイナー契約を締結するも、9月には放出されます。翌年の2023年1月にはメキシコのプエブラ・パロッツに移籍しています。

高知ファイティングドッグス時代


2024年4月8日、高知ファイティングドッグスに入団し、再び日本でのプレーを開始しました。彼の背番号は再び98です。シーズン終了前の9月1日にはドミニカに帰国することが発表されました。

投球スタイル


ドリスは最速102MPH(約164km/h)の速球を持ち、フォークボールやスプリットを武器にしています。かつては被本塁打が少なかったですが、2018年シーズンには急増しました。これによってチームの順位が影響を受ける事態もありました。

人物


日本へ来た理由は、同じカブス出身の藤川球児との対話がきっかけでした。ドリスは藤川の人柄に惹かれ、彼のような投手としての成長を夢見たという経緯があります。彼はドレッドヘアが特徴で、試合中は水泳帽を着用するスタイルがトレードマークとなっています。

詳細情報


彼の投手成績や記録は多岐にわたり、NPBでの最多セーブ投手や数々の初記録を持っています。彼のキャリアは、さまざまなチームでの試行錯誤と成長の物語です。

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