ラファエル・フェルナンデス

ラファエル・ミランダ・フェルナンデス

ラファエル・ミランダ・フェルナンデス（1986年4月23日生まれ）は、ブラジルのサンパウロ州サンパウロ出身の元プロ野球選手である。フェルナンデスは主に投手として活動し、その後は通訳としても活躍するようになった。彼は右投げの右打ちであり、日系ブラジル人の影響を受け、野球に興味を持つようになった。

経歴

プロ入り前

フェルナンデスは、ブラジルのヤクルト野球アカデミーを卒業したのち、10歳で外野手として野球を始めた。彼は元々左利きであったが、「野球は右手でやるもの」という思いから右投げ右打ちに転向した。高校時代にはエースとして3度の全国優勝を果たすなどの実績を持つ。高校卒業後、メジャーリーグの2球団からオファーがあったが、その後日本の白鷗大学へ進学し、野球を続けることを選択した。

大学時代は、関甲新学生野球リーグで活動し、スカウトの注目を浴びることとなる。特に151km/hの直球が評価され、東京ヤクルトスワローズから育成選手として指名を受けることになる。入団の際には、亡くなった友人のためにも活躍したいという強い思いを持っていた。

ヤクルト時代

ヤクルト時代の彼は、2011年に支配下選手契約を結び、同年8月に一軍デビューを果たす。この年、シーズンを通じての登板はわずか1回にとどまったが、2012年には初勝利を挙げ、その年の冬には第3回ワールド・ベースボール・クラシックのブラジル代表にも選ばれる。2013年の本大会にも出場したが、シーズンでは一軍登板の機会はなかった。彼は2013年の終わりに戦力外通告を受け、ヤクルトを退団した。

ヤクルト退団後

退団後、フェルナンデスは母国ブラジルに戻り、アマチュアチームでプレーした後、独立リーグの愛媛マンダリンパイレーツに加入。しかし、十分な活躍はできず、その後、シンセリティー硬式野球クラブに所属して現役復帰を目指すも、実質的な引退を余儀なくされた。

日本ハム通訳時代

その後、北海道日本ハムファイターズに球団職員として加入し、スペイン語の通訳に就く傍ら現役復帰を目指してトレーニングを続けていた。2017年にはブラジル代表の一員としてトライアウトに参加し、その後もトレーニングを続けながら通訳の仕事を行った。2020年には新型コロナの影響でWBC予選の参加がキャンセルになるなどの波乱があったが、その後茨城アストロプラネッツに移籍しリーグでの活動を再開した。

茨城時代とその後

茨城アストロプラネッツでは、練習生から契約選手となり、シーズンを戦ったが、成績は芳しくなかった。2022年からは福岡ソフトバンクホークスに移籍し、スペイン語通訳を務めていた。2024年には千葉ロッテマリーンズで通訳兼打撃投手としての新たなキャリアを開始する予定である。

プレースタイル

フェルナンデスは、151km/hの直球を武器とする一方、カットボール、スライダー、カーブ、チェンジアップを持つ多彩な投手であった。

人物・エピソード

サッカーにはあまり興味がなかったが、野球は日系ブラジル人の友人たちからの影響で興味を持つようになった。日本に長期間滞在していたため、日本人選手として扱われていたが、本来はブラジル国籍のみを保持している。

彼はまた、ポルトガル語だけでなく、流暢なスペイン語と日本語も話すことができる。日本での教育機関での学びを活かし、多国籍な選手としての個性を持っている。妻はひたちなか市出身の日本人で、2020年時点では同市に住んでいる。

以上の経歴を通じて、ラファエル・ミランダ・フェルナンデスは多方面で活躍し続け、多くの人々に影響を与えている選手である。

もう一度検索