株式会社ラフォックス
株式
会社ラフォックス(Roughox Co., Ltd. )は、かつて日本でメンズカジュアル衣料の販売を手がけていた衣料品チェーンです。母体である
ユニー株式
会社が100%出資する連結子
会社として設立されましたが、
2009年2月20日に解散し、その歴史に幕を下ろしました。
概要と特徴
ラフォックスは、男性向けのカジュアルウェア販売を事業の中心としていました。その始まりは
1981年、愛知県のサンテラス刈谷内にインショップとしてオープンした「ラフォックス刈谷店」とされています。社名である「ラフォックス(Roughox)」の由来は、英語の「Rough ox」、すなわち「荒くれ牛」です。これは、手掛けたメンズカジュアル事業のイメージと、設立に関わった中心人物が丑年生まれであり、その気性が元になったあだ名から命名されたとされています。
沿革
ラフォックスの事業は、
1981年(
昭和56年)5月、母体である
ユニー株式
会社の運営本部内に設けられたSS(スペシャリティショップ)ボスコ部としてスタートしました。その後、事業部化に伴いラフォックスと改称されます。事業拡大に伴い、
1985年(
昭和60年)
3月14日には、
ユニー株式
会社のラフォックス事業部が独立する形で、株式
会社ラフォックスが設立されました。しかし、約24年後の
2009年(平成21年)
2月20日に解散が決定。解散の翌日である
2月21日には、保有していた22店舗のうち11店舗が、
AOKIホールディングス傘下の株式
会社AOKIなどに譲渡されました。
主な店舗ブランドと展開
ラフォックスは、主力の「roughox(ラフォックス)」ブランドを中心に店舗を展開しました。これらの店舗は、愛知県をはじめ
岐阜県、
京都府、
静岡県、福岡県などに出店していました。解散時にAOKIグループへ譲渡された店舗の一部は、その後業態を変えて営業を続けました。例えば、愛知県の緑店はAOKI新鳴海徳重店に、三河安城店は快活CLUB三河安城店になりました。
主力のラフォックス以外にも、いくつかの店舗ブランドが存在しました。
Vertex(バーテックス): ラフォックス店内の高級インショップとして展開されました。
depth(デプス): 特定のコンセプトを持つ店舗ブランドでした。
DAILY PLANET(デイリープラネット): 別の店舗ブランドとして展開されました。
R Outlet(アールアウトレット): アウトレット業態の店舗でした。
過去の店舗ブランド「ラスコー」
一時的に使用された店舗ブランドとして「ラスコー」があります。これは、
ユニー店内のインショップでは「ラフォックス」等を用いた一方、独立した路面店での差別化のために導入されましたが、後に全て「ラフォックス」に統一されました。デプス平針店の前身がラスコー平針店であったように、短期間ながら存在しました。「ラスコー」の名は、牛の壁画で知られるフランスの
ラスコー洞窟に由来し、社名同様に牛に関連するものでした。
過去の主力商品ブランド
ラフォックスが扱っていた商品には、いくつかの主力ブランドがありました。
サニージャック
インペリオ
* ロイヤルウィンストン
まとめ
株式
会社ラフォックスは、
ユニーの子
会社としてメンズカジュアル市場で展開した企業です。約四半世紀の活動を経て解散しましたが、その一部店舗は現在も形を変えて存在しています。