ラブセクシー乙羽屋

ラブセクシー乙羽屋：芸人人生とプロレスラーとしての活躍

ラブセクシー乙羽屋（1967年5月28日生まれ）は、日本の芸能界において独特の存在感を放つ人物です。ピン芸人として活躍する一方、西口プロレスに所属し、プロレスラーとしても人気を集めています。東京都出身で、本名は藤田真文。その芸歴は長く、数々の経験を経て現在の地位を築き上げてきました。

お笑いコンビからピン芸人へ

1996年、お笑いコンビ「がんす」を結成し芸人をスタートさせました。当時はタイタンに所属し、活動していましたが、2005年にコンビを解散。その後、ピン芸人「グレート乙羽屋」として活動を開始します。この頃から、西口プロレスにも参加し、独特の世界観を展開し始めました。

西口プロレスと改名、キャラクターの確立

西口プロレス公演での出来事が、ラブセクシー乙羽屋という現在の芸名誕生のきっかけとなりました。西口プロレス内の「ラブセクシーファミリー」に加入したことを機に、リングネームを変更。同時に、これまで着用していたちょんまげのカツラをロングヘアーへと変更、歌舞伎風のメイクも一部修正するなど、キャラクターに大きな変化をもたらしました。

この改名と同時に、オカマキャラを確立。独特のキャラクターは、多くのファンを魅了し、西口プロレスにおける人気を確固たるものにしました。

多方面への進出と活躍

芸人活動と並行して、ラブセクシー乙羽屋はビジネスにも挑戦しています。2007年10月2日には「串かつ乙羽屋」という串かつ屋をオープン。芸人活動と経営者としての顔を持つ、マルチな才能を発揮しています。

さらに、2012年にはリングネームを「ラブセクシー・マフミ」へと変更。芸名変更を経ても、その人気は衰えることなく、テレビドラマや映画への出演も果たしています。出演作品には『ビバ!山田バーバラ』（BS朝日）、『喰いしん坊!』（2007年）、『くれないの盃』（2008年）などがあります。

プロレスラーとしての活躍

西口プロレスのレスラーとしては、最年長という立場にあります。そのため、他のレスラーからは「お父さん」と呼ばれることも多く、チーム内での存在感は抜群です。

得意技は「大江戸アルゼンチン」や「スパイダー式プレーンバスター」、「セクシーDDT」など。特に「スパイダー式プレーンバスター」は、技を繰り出す際にカツラが脱げるという演出が定番となっています。「セクシーDDT」は、その名の通りセクシーな要素を取り入れた技ですが、解説者からは「セクシーでもDDTでもない」と突っ込まれるのがお約束となっています。

キャッチフレーズも「ポイズンタランチュラ」から「江戸からの刺客」、「バラに抱かれて狂い咲き」へと変化し、常に進化を遂げています。

その他のエピソード

主な持ちネタとして「歌舞伎ものまねシリーズ」があり、歌舞伎に精通していることがうかがえます。実際、かつては本物の歌舞伎役者として活動していた時期があり、その経験に基づいたトークは大きな魅力となっています。

カツラの下はスキンヘッドであるというエピソードも有名です。西口プロレスの試合中にカツラがとれてしまい、解説のユンボ安藤から「白塗りハゲ坊主」と評されたことは、彼のキャラクターをより際立たせる出来事となりました。

バラエティ番組『カンニングの恋愛中毒』に出演した際には、小判を使った無茶ぶりで竹山を困惑させたという逸話も残っています。また、インターネット番組『サキっちょギリギリ!?』（GyaOジョッキー）では、「ギリギリ先生」としてゲスト出演し、歌舞伎界の裏側を赤裸々に語っています。

ラブセクシー乙羽屋は、お笑い芸人、プロレスラー、そして実業家と、多様な顔を持つ稀有な存在です。彼の今後の活躍からも目が離せません。

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