ラマ島

ラマ島：香港の隠れた楽園

香港の喧騒から離れ、静かで美しい自然を求めるなら、ラマ島が最適です。香港島の西南に位置するこの島は、香港の主要部からフェリーで気軽にアクセスできます。中環からは高速船で約20分、通常のフェリーでも約35分と、アクセス抜群です。

美しいビーチと透き通る海水

ラマ島最大の魅力は、なんといってもその美しいビーチです。島の2ヶ所に位置する海水浴場は、透き通る海水と穏やかな波が特徴で、都会の喧騒を忘れさせてくれます。洪聖爺湾海水浴場は島内最大規模を誇り、目の前にそびえ立つ火力発電所の煙突との対比も印象的です。蘆鬚城海水浴場も、静かで落ち着いた雰囲気を味わえます。どちらも、榕樹湾の船着場からは徒歩で約20分から40分かかりますが、その分、人の少ない静かなビーチを満喫できます。

新鮮な海鮮料理と多様なグルメ

新鮮な海鮮料理はラマ島のもう一つの魅力です。地元で獲れた新鮮な魚介類を使った料理は絶品で、多くのレストランで味わえます。有名店の中には、中環や尖沙咀から自前の高速船で客を迎えに来るサービスを提供しているところもあり、その人気ぶりが伺えます。海鮮料理以外にも、イタリアンレストランや、香港のローカルフードが楽しめる茶餐廳など、多様な飲食店が観光客を歓迎しています。

文化と歴史に触れる

索罟湾地区には、漁民文化村があり、伝統的な漁業の文化や歴史を学ぶことができます。養殖いかだや漁船を使った展示、イベントなども開催され、地元の文化に触れる絶好の機会です。また、天后廟や、日本軍が一時的に使用していたとされる神風洞なども見どころです。島の西側には、香港電燈の南丫火力発電所があり、その3本の煙突は島のシンボルとなっています。近年は風力発電装置も設置され、自然エネルギーの活用にも力を入れています。

ラマ島の名前の由来

ラマ島は、漢字で「南丫島」と書きます。「丫」という字は、「Y」の字に似ていますが、漢字であり、「枝分かれ」や「分岐」を意味します。島の形が枝分かれしている様子を表していると言われています。

著名人の出身地

有名な俳優、チョウ・ユンファさんはラマ島出身です。彼の活躍は、この静かな島に華を添えています。

戦争の歴史

第二次世界大戦中、1944年から終戦まで、日本海軍の特攻兵器である震洋の第35および第36部隊がラマ島に置かれていました。この歴史的背景も、島の静かな佇まいの中に秘められています。

まとめ

ラマ島は、美しい自然、新鮮な海鮮料理、そして豊かな文化と歴史が調和した、魅力的な島です。香港を訪れた際には、ぜひ足を運んで、都会の喧騒から離れた静かな時間を過ごしてみてください。

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