ラム・オブ・ゴッド

ラム・オブ・ゴッド（Lamb of God）

ラム・オブ・ゴッドは、バージニア州リッチモンドにて1994年に結成された5人組のヘヴィメタルバンドです。これまでに8枚のアルバムと3枚のDVDをリリースし、アメリカ国内での合計セールスは約200万枚に達するなど、高い人気を誇っています。彼らの初来日はLOUD PARK06であり、以降も7回の来日を果たすなど、国際的な活動を展開しています。

バンドの起源と初期

バンドの創設メンバーは、リッチモンドのバージニア・コモンウェルス大学の学寮で出会ったマーク・モートン、クリス・アドラー、ジョン・キャンベル、マット・コナーの4人です。初期には「Burn the Priest」という名前で、主にインストゥルメンタル曲を演奏していました。その後、ランディ・ブライが加わり、1999年には「ラム・オブ・ゴッド」へと改名されます。この際、バンド名の変更と共に新しいスタートを切りました。

アルバムと人気の高まり

最初のアルバム『Burn The Priest』のリリース後、彼らは急速に注目を集めます。続く2000年代には『New American Gospel』や『As The Palaces Burn』、さらに『Ashes Of The Wake』といったアルバムを発表し、そのスタイルを確立します。特に『Ashes Of The Wake』は、発売初週に35,000枚以上を売り上げ、ビルボードチャートで27位にランクインするといった実績を残しました。このアルバムからは多くの人気曲が生まれ、特に「Laid To Rest」や「Now You've Got Something To Die For」はライヴでの定番曲となっています。

その後、2006年の『Sacrament』は、ビルボードチャートで8位に輝き、この時期に開催されたツアーはスレイヤーやメガデスといった大物バンドと共演し、メディアやファンから一層の注目を集めました。また、収録曲の「Redneck」はグラミー賞にノミネートされるなど、その音楽的地位を確立しました。

音楽スタイルと特徴

音楽的には、ラム・オブ・ゴッドのサウンドはギターリフを基にした力強いものであり、グルーヴ・メタルの要素を持ち合わせています。しばしば「ニュー・ウェーブ・オブ・アメリカン・ヘヴィメタル」の先駆者としても言及されますが、メンバー自身はメタルコアの影響を志向していないことを明確にしています。実際、ライヴではモッシュが起こる場面が多く、特に「Black Label」はウォール・オブ・デスの定番曲として知られています。

ランディ・ブライ逮捕事件

2010年には、プラハでのライヴ中に発生した事故により、ランディ・ブライが逮捕されるという件がありました。これは、ステージに上がった観客の少年が不幸にも命を落とす事態に繋がり、ランディはその後無罪判決を受けました。この出来事は、2014年に公開されたドキュメンタリー『As the Palaces Burn』にも描かれています。

メンバー構成

現在のメンバーは、ヴォーカルを担うランディ・ブライ、リードギターのマーク・モートン、リズムギターのウィリー・アドラー、ベースのジョン・キャンベル、ドラムのクリス・アドラーです。特にクリス・アドラーは、海外での教則ビデオのリリースもされるほどテクニカルなスタイルが評価されています。

まとめ

ラム・オブ・ゴッドは、アメリカのヘヴィメタルシーンで確固たる地位を築いているバンドであり、これからも影響力を持ち続けることでしょう。彼らの音楽とライブパフォーマンスは、多くのファンに愛され支えられており、これからの活動にも期待が寄せられています。

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