ラリー・ラロッコ

ラリー・ラロッコ（Larry LaRocco、1946年8月25日生まれ）は、アメリカ合衆国の政治家であり、民主党に所属していました。

経歴

ラロッコはカリフォルニア州ロサンゼルスのヴァン・ナイズ地区で生まれました。彼は1967年にポートランド大学で学士号、1968年にボストン大学で修士号を取得しました。さらに、ジョンズ・ホプキンス大学ポール・H・ニッツェ高等国際関係大学院に進学し、学問を深めました。

1969年8月15日、ラロッコはアメリカ陸軍に入隊し、最終的には大尉に昇進しました。彼はミリタリー・インテリジェンスの将校として、ドイツ・ハイデルベルクの第7軍司令部・情報データ処理システム（IDHS）で任務に当たりました。しかし、1972年5月24日、ドイツ赤軍の前身であるバーダー・マインホフ・グルッペが兵舎の外で自動車爆弾を爆発させ、ラロッコの同僚3人が死亡するという悲劇に見舞われました。ラロッコは1972年6月10日に名誉除隊となりました。

政界では、1975年から1981年までフランク・チャーチ上院議員の選挙対策本部でアイダホ州北部地域担当を務めました。また、チャーチが1976年の大統領選挙に出馬した際にはオレゴン州予備選挙の担当主任を務めました。その後、1982年に連邦下院議員選挙、1986年にアイダホ州上院議員選挙に出馬しましたが、いずれも落選しました。

1992年、ラロッコはアイダホ州第1選挙区から下院議員選挙に出馬し、キャニオン郡を除く18郡中17郡で勝利をおさめ、見事当選を果たしました。しかし、1994年に3期目を目指して立候補した際には、共和党のヘレン・チェノウェスに敗れました。

2006年3月18日、ラロッコはアイダホ州副知事選への出馬を表明しました。5月23日の予備選挙では指名を勝ち取りましたが、2006年11月7日の総選挙では共和党のジム・リッシュに敗れました。2007年4月、ラロッコは連邦上院議員に立候補することを発表しました。2008年5月27日の予備選挙では7割近い得票率で勝利を収めましたが、総選挙では共和党のジム・リッシュに再び敗れる結果となりました。

政治家としての活動

ラロッコは、連邦下院議員として2期務め、アイダホ州の代表として様々な政策課題に取り組みました。彼は、教育、環境、経済開発など、幅広い分野に関心を持ち、積極的な活動を展開しました。また、民主党の議員として、リベラルな政策を支持し、弱者の保護や社会福祉の向上に尽力しました。

しかし、ラロッコは、アイダホ州という保守的な土地柄もあり、選挙では苦戦を強いられることが少なくありませんでした。彼は、その政治的な手腕や誠実な人柄で、多くの支持を集めましたが、共和党の強固な支持基盤を崩すことはできませんでした。それでも、彼は、政治家としての信念を曲げることなく、常にアイダホ州民のために尽力しました。

ラロッコの政治家としてのキャリアは、必ずしも成功ばかりではありませんでしたが、彼は、その経験を通じて、多くのことを学び、成長しました。彼は、政治の世界の厳しさや難しさを知りながらも、常に前向きな姿勢を崩さず、社会のために貢献しようと努力しました。ラロッコは、その政治家としての活動を通じて、多くの人々に影響を与え、記憶される存在となりました。

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