ラルフ・ガー

ラルフ・アレン・ガー：ロードランナーと呼ばれた韋駄天外野手

ラルフ・アレン・ガー（Ralph Allen Garr, 1945年12月12日 - ）は、アメリカ合衆国ルイジアナ州出身の元プロ野球選手です。俊足と甲高い声から「ロードランナー」という愛称でファンに愛されました。右投左打の外野手として、主にMLBで活躍しました。

プロ入りと台頭

1967年のMLBドラフト3巡目（全体52位）でアトランタ・ブレーブスから指名を受け、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。1968年にメジャーデビューを果たし、1969年からの2年間はAAA級で首位打者を獲得するなど、着実に実力をつけていきました。

1971年には、正左翼手としてその才能を開花させます。打率.343（ナショナルリーグ2位）、219安打（リーグ2位）、30盗塁（リーグ3位）という素晴らしい成績を記録し、一躍注目を集めました。翌1972年も打率.325でリーグ2位となるなど、安定した打撃力を発揮しました。

首位打者獲得とオールスター選出

1974年には、打率.353、214安打、17三塁打の3部門でリーグトップの成績を収め、見事首位打者のタイトルを獲得しました。同年には、MLBオールスターゲームにも選出され、まさにキャリアの絶頂期を迎えました。また、同年5月にはプレイヤー・オブ・ザ・マンスにも選ばれています。

ホワイトソックス、エンゼルスでの活躍と引退

ブレーブスからシカゴ・ホワイトソックスへ移籍後も、1976年、1977年と2年連続で打率3割以上を記録するなど、その実力を維持しました。しかし、守備面では課題も残し、投手の足を引っ張る場面も見られました。カリフォルニア・エンゼルスでプレーした1980年に現役を引退しました。

引退後

2006年には、長年の功績が認められ、アトランタ・ブレーブスの球団殿堂入りを果たしました。

プレースタイル

ラルフ・アレン・ガーは、俊足を生かした広い守備範囲と、高い打撃技術が持ち味でした。特に、広角に打ち分ける打撃センスは高く評価されていました。一方で、守備にはやや難があり、それが彼の評価を分ける要因の一つでもありました。

詳細情報

タイトル：首位打者1回（1974年）
表彰：プレイヤー・オブ・ザ・マンス1回（1974年5月）
記録：MLBオールスターゲーム選出1回（1974年）
背番号：48, 11, 28

ラルフ・アレン・ガーは、「ロードランナー」の愛称で親しまれた、記憶に残る名選手でした。

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