左翼手

左翼手（さよくしゅ）とは

左翼手は、野球やソフトボールにおける外[[野手]]の一つで、本塁から見て左側の守備位置を担当します。このポジションは、中堅手の隣や遊撃手、三塁手の後方に位置し、守備番号は7、英語ではLF（Left Fielder）として知られています。また、日本では「レフト」とも呼ばれています。

守備の役割と要求されるスキル

左翼手は主にレフトファウルゾーンからセンターまでの広範な守備を担当します。特に多くの場合、右打者が多い野球においては、左翼でのフライボールを捕球する機会が増え、確実な捕球能力が求められます。また、レフトライン沿いの打球を迅速に処理することができる敏捷性も重要です。

そのため、左翼手は敏速な動きによって長打を抑えてシングルヒットに変える役割も持っており、遊撃手や中堅手にかかる守備の負担を軽減することが期待されています。さらに、三塁への送球を考慮に入れたバックアップも必要です。

ポジション特性と草野球との違い

左翼手は三塁に近い位置にいるため、長距離の送球が求められないことが多く、それが肩の強さにあまり依存しない理由となっています。また、走者がいない時にはバックアップを行う必要性も少ないため、比較的負担が軽いポジションとも言えます。

特に草野球や少年[[野球]]では、右打者が圧倒的に多く、引っ張り打球が多くなるため、左翼手には頻繁に打球処理の機会が訪れますが、少年[[野球]]のフィールドでは守備位置が前方に設定されるため、レフトゴロが成立する場合もあります。

一方、高校野球やプロ野球においては、左打者が増加し、右打者は意図的に右方向への打撃を行うことが多くなるため、左翼手の守備機会は相対的に減少します。日本プロ野球においては、打撃能力が高く、守備が劣る選手（ベテラン選手やスラッガー）を左翼手として起用することが一般的です。

左翼手の評価と選手の意見

元プロ[[野球選手]]の里崎智也氏は、2023年の対談の中で「一番下手なポジションは左翼手」と表明し、過去には右翼手も同様であったが、打者の変化により現在では異なるとの見解を示しました。今浪隆博氏も同様に左翼手が最も技術が求められないポジションと考える発言をしています。

極端な言い方をすると、左翼手は自分の定位置から左に飛んだボールを中堅手に任せ、右側の打球だけを処理すれば役割を果たせるとされています。実際、メジャーリーグにおいても、新庄剛志選手がサンフランシスコ・ジャイアンツで打撃に集中するためにチームメイトの守備をフォローしていた事例があるように、左翼手は他の選手に比べて役回りが特定されることが多いです。

また、高校野球でエースピッチャーの負担を減らすために左翼手が選ばれることもあります。利き腕の影響を受けずに比較的楽にプレーできるため、この配置は時々見られます。

まとめ

左翼手は、その位置特性からくる役割や求められるスキルが独特であり、他のポジションとの兼ね合いの中で重要な役割を担っています。しかし、時代や競技レベルによって変化する打者の傾向などにより、その役割や評価も変わってきています。

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