ランドスケープ系研究室

ランドスケープ系研究室

ランドスケープ系研究室とは、主に登録ランドスケープアーキテクト（RLA）資格の受験条件において、「指定学科等」として認められている大学や大学院、短期大学の研究室を指します。ランドスケープ分野の専門知識と技術を修得するための教育と研究が行われており、この分野を目指す学生にとって重要な学びの場となっています。

登録ランドスケープアーキテクト受験資格との関連

RLAの受験資格要綱では、特定の教育機関における学習歴が重視されており、ランドスケープ系研究室はその中核をなします。

具体的には、大学を卒業後、指定された大学院のランドスケープ系研究室で学び終えた者や、指定された大学・学科の課程を卒業した者が主な対象となります。また、指定学科を持つ大学や高等専門学校において、ランドスケープ系研究室に所属し、課程を修了した者も受験資格が付与されます。これらの条件は、大学院修了者、大学卒業者など、学歴によって細かく分類・規定されています。

指定研究室の範囲と特徴

指定を受けているランドスケープ系研究室は、全国の様々な大学等に存在します。その名称や所属学部・学科は多様であり、単に「造園学科」だけでなく、「緑地環境科学科」、「環境デザイン学科」、「地域環境科学科」、「建築学科」、「都市工学科」など、幅広い学問分野の中に位置づけられています。研究内容も、景観計画、緑地保全、都市計画、環境デザイン、生態学、歴史遺産など、ランドスケープが関わる多岐にわたる領域を網羅しています。

具体的に指定されている教育機関としては、兵庫県立大学大学院、千葉大学、大阪公立大学、東京農業大学、南九州大学といった大学や大学院、東京農業大学短期大学部、日本大学短期大学部といった短期大学など、多数の大学等に設置された研究室が含まれます。これらの研究室は、長年にわたりランドスケープ分野の専門家育成に貢献してきた歴史を持っています。

名称変更に伴う注意点

大学や学部、学科、研究室の名称は、時代の変化や組織改編に伴い変更されることがあります。RLAの受験資格において学歴を記載する際は、主催者が受験条件を定めた時点での名称が基準となります。そのため、卒業・修了時の名称が現在の名称と異なる場合は、受験申込書に現名称と旧名称の両方を正確に記載する必要があります。これは、過去に取得した専門的な学修歴が正しく評価されるための重要な手続きです。

まとめ

ランドスケープ系研究室は、登録ランドスケープアーキテクトという専門資格に直結する教育機関として、我が国のランドスケープ分野を担う人材育成において極めて重要な役割を果たしています。緑豊かな環境や美しい景観の創造、持続可能な社会の実現に貢献するため、これらの研究室では日々、高度な専門知識と実践的な技術の研究・教育が行われています。

この分野への進学や資格取得を目指す者は、指定されている具体的な大学や研究室のリストを確認し、自身の学修歴が受験資格に適合するかを事前に確認することが推奨されます。

（参考文献：『ランドスケープアーキテクトになる本』成隆出版、インテリアエクステリア事典編集委員会編『インテリアエクステリア事典』産業調査会など）

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