ランパート・ストリート

ランパート・ストリートとは

ランパート・ストリートは、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズにある歴史的な通りです。この通りは、ミシシッピ川に平行する形で走っており、銀行や商業施設が集まる中心業務地区のスタート地点から始まります。カナル・ストリートを越えると、ランパート・ストリートはフレンチ・クオーターの北側の境界となります。

通りの名称「Rampart」は、フランス語で「Rempart」といい、「城壁」を指しています。この名前の由来は、フランスの植民地時代に遡ります。当時、外敵から都市を守るために北側に築かれた壁に由来しています。今日では、カナル・ストリートからセントクロード・アベニューの間には、四車線の道路が整備されており、木々が並ぶ中央分離帯があります。古き良き時代を感じさせる街灯も点在し、通りの趣を引き立てています。

エリジャン・フィールズ・アベニューを超えた後、ランパート・ストリートはフォーバーグ・マリニー地域へと続きます。セントクロード・アベニューで二股に分かれ、片側1車線の道を進むと、住宅街を通り越し、その先に広がるバイウォーター地域へと至ります。ここで工業水路との接点があり、一時的に途切れるものの、その水路の対岸ではロウワー・ナインス・ワードへと続いています。

また、カナル・ストリートとの交差点から見て、ランパート・ストリートの下流側は「ノース・ランパート・ストリート」、上流側は「サウス・ランパート・ストリート」と呼ばれています。上流側の通りはフェリシティー・ストリートを起点としていますが、19世紀にはアップタウンまで延長されていました。今はその一部がダニール・ストリートという名前に変わっています。

20世紀初頭から中頃にかけて、ランパート・ストリートはアフリカ系アメリカ人にとって商業およびエンターテインメントの重要な拠点となっていました。ジャズの広まりにも大きな影響を与えた地域であり、この通りにあるスポットは多くの歴史的な出来事と繋がっています。

見どころ

ランパート・ストリートには多くの観光名所があります。例えば、ルイ・アームストロング・パークはジャズの誕生地であるコンゴ・スクウェアを含み、訪れる多くの人々に愛されています。また、聖母グアダルーペ教会は1826年に建設されたニューオーリンズ最古の教会です。

他にも1895年に建設された主イエス・センター、1924年に設立された聖マルコ連合メソジスト教会、19世紀の建築物であるイーグル・サルーン＆オッドフェローズ・ホールなど、多彩な魅力を持つスポットが並びます。このホールはジャズの伝説的なバンドが活動していた場所として有名です。さらに、イロコイ・シアターやステート・パレス・シアター、センガー・シアターなどの劇場も存在し、アフリカ系アメリカ人文化の発展に寄与してきました。

音楽に関しては、ランパート・ストリートは「South Rampart Street Parade」や「I've Got the Blues for Rampart Street」、「Saturday Night Fish Fry」のような曲にも取り上げられています。これらの楽曲は、この通りの魅力と歴史を映し出しているのです。

最後に、地元のテレビ局であるWWLのスタジオも、この通りの一角に位置しています。思い出深い歴史や現在進行形の文化が交差するランパート・ストリートは、訪れる人々に多くの感動を提供し続けています。

もう一度検索