ラ・ヨローナ〜泣く女〜

映画『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』の概要

『ラ・ヨローナ〜泣く女〜』（原題: The Curse of La Llorona）は、2019年にアメリカで公開されたホラー映画です。この作品は、マイケル・チャベスが監督を務め、リンダ・カーデリーニやレイモンド・クルスらが出演しています。物語の背景には、中南米に伝わる恐ろしい伝説「ラ・ヨローナ」があり、ジェームズ・ワンがプロデューサーとして名を連ねています。この映画は、「死霊館ユニバース」と呼ばれるシリーズの一部であり、時系列では『アナベル 死霊博物館』と『死霊館 エンフィールド事件』の間に位置づけられています。

物語の舞台

物語は、1673年のメキシコから始まります。ヨローナという女性は、愛する夫の浮気に嫉妬し、その怒りから夫が最も愛している我が子を溺死させてしまいます。そして自らも川に身を投げた彼女は、白いドレスを纏った悪霊と化し、泣き声を発しながらこの世をさまよいます。この泣き声を聞いた子どもたちをさらうという恐ろしい存在になったのです。

時は流れ、1973年のロサンゼルスに物語は移ります。ここでの主人公は、ソーシャルワーカーのアンナです。彼女は、ある母親であるパトリシアから「自分の子どもが危険にさらされている」との助けを求められますが、その警告を軽視してしまいます。すると、悲劇は待っています。パトリシアの子どもが川で水死するという事件が発生し、パトリシアはアンナに対して「あなたのせい」と詰め寄ります。この不気味な言葉は、ヨローナの呪いが次第に現実化していることを暗示しています。

ヨローナの呪い

パトリシアの警告通り、ヨローナは次のターゲットとしてアンナの子どもたちを狙い始めます。アンナは母親としての責任感から、彼らを守ろうと奮闘しますが、どうにも力不足であることに気づきます。そんな彼女の前に現れるのが、信仰心を失いつつあるラファエル神父です。彼は、最悪の呪いに立ち向かうために立ち上がりますが、その道のりは決して平坦とは言えません。恐怖と対峙する中で、アンナは母としての強さを試されることになります。

キャストとスタッフ

映画には、多彩なキャストが登場します。アンナ役をリンダ・カーデリーニが演じ、その日本語吹替は宮島依里が担当。その他にも、クリス役のローマン・クリストウ（関根有咲）、サマンサ役のジェイニー＝リン・キンチェン（渡谷美帆）など、個性的なキャラクターたちが物語を彩ります。また、ラファエル神父役のレイモンド・クルスは日向とめ吉が吹替を担当しています。

この映画は、恐怖だけでなく、母親としての愛や嫉妬、そして家族を守るための戦いを描いた作品です。私たちの生活に潜む恐れと、それと向き合う勇気を示すストーリーが印象的です。

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