ラーミー・ハムダッラー

ラーミー・ハムダッラーのプロフィール

ラーミー・ハムダッラー（アラビア語: رامي حمدالله, 1958年8月10日生まれ）は、パレスチナ国の著名な政治家および学者であり、同国の第6代首相を務めたことがある。日本の報道では、時折「ラミ・ハムダラ」と表記されることもある。

出身と教育

彼はヨルダン川西岸地区のトゥールカレムに近いアナブタで育った。1980年にヨルダン大学を卒業し、1982年にはマンチェスター大学で文学修士号を取得。その後、1988年にはランカスター大学で応用言語学の博士号を取得した。

その後、1998年8月には、アン・ナジャーハ大学の学長に就任し、教育界や研究機関でのキャリアを築いた。さらに、中央選挙管理委員会の事務局長、およびパレスチナ証券取引所の代表を歴任し、政界への足がかりを築いていく。

政界への進出

2013年、マフムード・アッバース大統領との経済政策に関する摩擦から辞任したサラーム・ファイヤードの後任として、ハムダッラーはパレスチナの首相に指名された。彼は同年6月6日に就任したが、すぐに副首相の権限を巡る意見の相違からアッバース大統領との関係が悪化し、就任からわずか2週間後に一旦辞表を提出することとなった。しかしその後、再び首相に指名され続投した。

2014年には、ハマースが率いるガザ政府との統一暫定政府の首相にも指名され、同年6月2日に新内閣が発足した。しかし、彼の政権は多くの課題に直面し、特にアッバースの所属するファタハが新政府樹立を勧告したことを受けて、2019年1月27日に再度辞任の意向を表明し、翌日には辞表を提出した。

2019年4月13日、ムハンマド・シュタイエを首相とする新政府が発足し、ハムダッラーは首相職から退任する運びとなった。この間、彼は国内外の多くの政治的な問題に対処してきた。

最近の活動

2022年の9月22日には、日本の安倍晋三元首相の国葬にパレスチナ代表としての参列が発表され、彼の国際的な関わりについて再び注目が集まった。

まとめ

ラーミー・ハムダッラーは、教育者としてだけでなく、政治家としても多様な経験を有し、パレスチナの重要な政治的舞台において、さまざまな役割を果たしてきた。彼のキャリアは、国内政策のみならず、国際的な関係においても影響を及ぼすものとなっている。

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