リアム・ウィリアムズ

リアム・ウィリアムズ

ウェールズ出身のラグビーユニオン選手、リアム・ウィリアムズは、1991年4月9日にスウォンジーで生を受けました。現在はイングランド最高峰リーグであるプレミアシップに所属するサラセンズで、主にフルバック（FB）やウィング（WTB）といったバックスのポジションを務めています。身長188cm、体重87kgという体格は、現代ラグビーのバックスとして十分なサイズを持ち合わせています。

国際キャリア

ウィリアムズは、若い頃からその才能を認められ、U20ウェールズ代表としてのプレー経験を持っています。シニアのウェールズ代表としても長きにわたり活躍しており、2024年11月現在でキャップ数は91を数えるベテランです。ラグビー界最大の祭典であるワールドカップには、2015年、2019年、そして2023年と3大会連続でウェールズ代表メンバーとして選出されており、チームにとって欠かせない存在として重要な役割を果たしました。また、ウェールズ、イングランド、スコットランド、アイルランドの各国代表から選ばれるエリートチーム、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズにも選出された経験があり、世界のトップレベルでの実力を証明しています。

クラブキャリアの変遷

ウィリアムズのクラブキャリアは、ウェールズ国内から始まり、イングランド、そして日本へと渡る多様な経験に彩られています。キャリア初期には地元のクラブであるラネリーRFCでプレーした後、プロチームのスカーレッツに加入し、頭角を現しました。その後、イングランドの強豪サラセンズへ移籍し、新たな環境で経験を積みます。

2020年には古巣のスカーレッツへ復帰。再びウェールズを拠点にプレーした後、2022年には同じくウェールズのカーディフへ移籍します。そして2023年、日本のジャパンラグビー リーグワンに所属するクボタスピアーズ船橋・東京ベイへの加入を発表し、注目を集めました。日本でのプレーは彼にとって新たな挑戦であり、同年12月24日に行われたリーグワン第3節の静岡ブルーレヴズ戦では先発フルバックとして出場し、日本での公式戦デビューを飾りました。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイでは約一年間プレーしましたが、2024年11月25日にクラブからの退団が発表されました。そしてその翌日、驚きをもって迎えられたのは、かつて所属したプレミアシップのサラセンズへの復帰決定でした。これにより、彼は再びイングランドの舞台でプレーすることとなりました。

度重なるクラブ移籍は、彼が常に新たな環境で挑戦し、自身のキャリアを追求してきた証と言えるでしょう。ウェールズ代表として輝かしい実績を積みながら、クラブレベルでも多様な経験を重ねることで、選手としての幅を広げてきたリアム・ウィリアムズは、今後も世界のラグビー界でその存在感を示していくことが期待されています。

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