リオ・デ・ラ・プラタ諸州連合

リオ・デ・ラ・プラタ諸州連合（スペイン語: Provincias Unidas del Río de la Plata）は、1810年の五月革命からアルゼンチン独立戦争にかけて使用された、南アメリカの地域を指す名称です。以前は南アメリカ連合州とも呼ばれていました。

歴史

独立までの経緯

1810年5月、リオ・デ・ラ・プラタ副王領の首都ブエノスアイレスで五月革命が勃発し、総督が追放されたことが独立への第一歩となりました。当初、独立宣言は行われず、革命政府はスペイン国王への忠誠を表明していましたが、実際には社会、政治、経済構造の再編を進めていました。しかし、スペイン新総督や王党派軍の抵抗により、独立戦争へと発展しました。

独立戦争と内戦

1810年から1831年までの独立戦争期間中、国家組織や革命政府の政治目標を巡り、深刻な派閥対立が発生しました。クーデター、反乱、政治裁判、追放、投獄などが頻発し、最終的には内戦へと発展しました。独立戦争は、単なる対外的な戦いだけでなく、内部の権力闘争という側面も持ち合わせていたのです。

革命政府の変遷

革命後、地方の政治組織を巡る意見対立が激化しました。強力な中央政府を主張する者と、地方の代表を統合した審議会を求める者が対立しました。前者は「啓蒙的」な革命派や独立派に支持されていましたが、後者の意見が優勢となり、地方代表を取り込んだ体制へと移行しました。しかし、戦局を主導するには不十分であったため、三権分立を取り入れ、行政権を強化する体制へと変化していきました。

リオ・デ・ラ・プラタ諸州連合の歴史は、独立という目標に向かいながらも、内部の対立や政治的変遷を経て複雑に展開していきました。

リオ・デ・ラ・プラタ諸州連合