リサ・ローブ

リサ・ローブ：才能あふれるシンガーソングライターの軌跡

アメリカ合衆国テキサス州ダラス出身のリサ・ローブ（Lisa Loeb、1968年3月11日 - ）は、シンガーソングライター、女優、声優として活躍するマルチな才能の持ち主です。名門女子校を経てブラウン大学で比較文学を専攻、1990年に卒業という学歴も持ち合わせています。

大学時代にはルームメイトであったエリザベス・ミッチェルとバンド「Liz And Lisa」を結成し、音楽活動をスタートさせました。このバンドには後にソロシンガーとして成功を収めるダンカン・シークも在籍していました。2枚のアルバムを自主制作で発表した後、ミッチェルがニューヨークに移住、ローブはソロ活動に専念することに。

転機が訪れたのは1994年。ベン・スティラー監督の映画『リアリティ・バイツ』のサウンドトラックに、彼女の楽曲「Stay (I Missed You)」が収録されました。主演俳優イーサン・ホークとの親交が、この楽曲の採用に繋がったと言われています。

この曲は、当時レコード会社と契約していなかったにも関わらず、ビルボードシングルチャートで1位を獲得するという快挙を成し遂げました。これは、史上初の快挙として記録されています。この大ヒットをきっかけに、ゲフィン・レコードと契約。翌年には『Lisa Loeb & The Nine Stories』名義でデビューアルバム「Tails」を発表し、本格的な音楽活動を開始しました。

その後、ソロ名義で精力的にアルバムをリリースし続け、多岐にわたる音楽活動を展開。さらに、女優や声優としても活躍の場を広げています。出演作品には映画『TATARI タタリ House on Haunted Hill』、『フライトナイト/恐怖の夜|フライトナイト_恐怖の夜』、『オフロでGO!!!!! タイムマシンはジェット式 2 Hot Tub Time Machine 2』、テレビドラマ『フラーハウス "Fuller House"』などがあります。

声優としては、『Shorty McShorts' Shorts』、『ティーモ・シュプリーモ』、『スパイダーマン 新アニメシリーズ』、『ジェイクとネバーランドのかいぞくたち』、『ファイヤーバディ』など、数多くの作品に参加しています。

プライベートでは、2009年にトーク番組『レイト･ナイト・ウィズ・コーナン・オブライエン』の音楽監修を務めていたローイ・ハーシュコヴィッツと結婚。2009年には長女ライラ、2012年には長男エメットを出産し、母親としての顔も持ち合わせています。

彼女のディスコグラフィは非常に豊富で、スタジオアルバム、チルドレンズ・アルバム、ベストアルバム、カバーEPなど、多数の作品を発表しています。特にチルドレンズ・アルバム『Feel What U Feel』は、第60回グラミー賞で最優秀チルドレンズ・アルバムを受賞するなど高い評価を得ています。

学業、音楽、俳優業、そして母としての役割、様々な面で才能を発揮し続けるリサ・ローブ。彼女の今後の活躍にも目が離せません。

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