リステルスキーファンタジア

リステルスキーファンタジアは、福島県耶麻郡猪苗代町に位置するホテルリステル猪苗代に併設されたスキー場です。長治観光によって経営されており、ホテル宿泊者にとってはプライベートゲレンデのような存在となっています。

概要

スキー場の規模は決して大きくはありませんが、ダフィーコースはFIS（国際スキー連盟）公認のモーグルコースとして認定されており、その名を知られています。特筆すべきは、日本で初めてフリースタイルスキー・ワールドカップが開催された地であることです。1999年からは毎年、FISワールドカップのモーグル猪苗代大会が開催され、国内外のトップ選手が集まる舞台となりました。

しかし、2009-2010年シーズンには、リステルグループの資金不足を理由にワールドカップの開催を返上せざるを得なくなりました。その後、東日本大震災や福島第一原子力発電所事故の影響により、猪苗代町での開催は困難な状況が続きました。全日本スキー連盟は代替地として新潟県湯沢町の苗場スキー場での開催を目指しましたが、2012-2013年シーズンからは再び猪苗代でのワールドカップ開催が実現し、現在に至っています。

また、リステルスキーファンタジアは、シーズンオフ期間中もその賑わいを失いません。場内に設置されたウォータージャンプ施設は、多くのスキーヤーやスノーボーダーにとって重要なトレーニングの場となっており、全日本ナショナルチームの合宿も頻繁に開催されています。こうした背景から、リステルスキーファンタジアは国内におけるモーグル、エアリアルの聖地として広く認知されています。

歴史

リステルスキーファンタジアの歴史は1986年に幕を開けました。そして、1988年2月には日本初となるFISフリースタイルスキー・ワールドカップが開催され、日本のフリースタイルスキー界に新たな歴史を刻みました。さらに、2009年にはフリースタイルスキー世界選手権が開催され、世界中の注目を集めました。

アクセス

リステルスキーファンタジアへのアクセスは、車の場合、磐越自動車道猪苗代磐梯高原ICから約5kmです。公共交通機関を利用する場合は、磐越西線猪苗代駅からシャトルバスで約15分で到着します。

リステルスキーファンタジアは、モーグルの聖地として、またウォータージャンプ施設が充実したスキー場として、多くのスキーヤー・スノーボーダーに愛されています。

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