猪苗代駅

猪苗代駅（いなわしろえき）

猪苗代駅は、福島県耶麻郡猪苗代町の大字千代田に位置する、東日本旅客鉄道（JR東日本）の磐越西線に所属する駅です。この駅は多くの歴史を持ち、地域の交通の要所としても知られています。

歴史

猪苗代駅の歴史は1899年（明治32年）7月15日に始まり、岩越鉄道の一駅として開設されました。その後、1906年には国有化され、官設鉄道の駅となりました。駅舎の改築は1956年（昭和31年）に行われ、また1972年には貨物取扱業務が廃止され、自動券売機が設置されました。この年、駅舎内ではハンバーガー店の営業も開始されました。

1974年にはみどりの窓口の営業がスタートし、1984年には荷物のお取り扱いが廃止され、1987年に国鉄の分割民営化を経験し、JR東日本の駅へと移行しました。2014年には、仙台エリアでICカード「Suica」が利用可能となり、さらに2018年には業務委託駅に移行しました。2022年にはみどりの窓口の営業を終了し、指定席券売機が導入されました。そして2024年には、えきねっとQチケのサービスも開始される予定です。

駅の構造

猪苗代駅は相対式ホーム2面2線を持ち、列車の交換も可能な地上駅です。両ホームは跨線橋で繋がっており、メインの1番線が主本線として用いられています。定期的な交換がない場合、上下列車は1番線での発着が行われ、2番線は交換時のみ使用されます。この駅はJR東日本東北総合サービスに委託されており、会津若松駅が管理を行っています。

この駅には自動券売機や指定席券売機、簡易Suica改札機が設置されており、利用者にとって便利な環境が整えられています。

利用状況

2023年度（令和5年度）のデータによると、猪苗代駅の1日あたりの平均乗車人員は499人であり、過去のデータと比較しても安定した利用状況が見て取れます。

周辺の案内

駅の近くには会津バスやタクシーなどの交通手段が利用でき、磐梯朝日国立公園へのアクセス拠点にもなっています。周边の観光スポットや施設も充実しており、猪苗代磐梯高原ICや道の駅猪苗代、教育機関として猪苗代町立千里小学校や猪苗代中学校、さらに福島県立猪苗代高等学校も近くに存在しています。また、猪苗代スキー場へのシャトルバスも運行されています。

バス路線

「猪苗代駅」停留所からは、数種類の路線バスが発着しています。会津乗合自動車や福島交通などのバスが利用可能で、上戸駅線や北窪・金の橋線、桧原線など多様な路線があります。加えて夢街道会津号の高速バスも運行されており、東京方面へのアクセスにも便利です。

特徴

猪苗代駅を特徴づける点の一つは、レトロな雰囲気を醸し出す手書きの駅名看板です。この駅は2002年に東北の駅百選に選定されており、地域の文化的な重要さを示しています。

隣接する駅は磐越西線にて、快速や普通列車が発着しており、地域の交通網の中でも重要な役割を果たしています。猪苗代駅は歴史と文化、そして交通機能を兼ね備えた利便性の高い駅として、多くの人々に利用され続けています。

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