リズム歌合戦

『リズム歌合戦』の概要

『リズム歌合戦』は、1965年2月3日から5月30日までの期間、フジテレビ系列で放送された音楽番組です。この番組は、視聴者参加型の形式として当時人気を集めており、リズム時計工業がスポンサーとなっていました。番組名の由来は、スポンサー企業の社名と、番組内で使用されたリズム楽器にちなんでいます。

放送形式

『リズム歌合戦』では、出場者が事前に準備されたさまざまな楽器から一つを選び、その楽器を使いながら歌を披露するという独特なスタイルが採用されました。番組では、ステージ上にタンバリン、マラカス、カスタネット、ボンゴ、ウクレレ、ピアノ、ギター、拍子木の8種類の楽器が設置されており、出場者は好きな楽器を選びます。その後、選んだ楽器でリズムを取ることに加え、歌唱も行うという内容でした。

審査と採点

歌唱が終了すると、5人の審査員が出場者のパフォーマンスを評価しました。この審査員は、浜口庫之助、スマイリー小原、松尾和子の3名に加え、レコード会社から1名と視聴者代表から1名が参加し、合計で5名で構成されていました。各審査員は、出場者の歌に対して最も高い点数である2点を与え、最大で10点満点のスコアを競いました。ポイントに応じて出場者には賞金が支払われ、1点ごとに500円が提供される仕組みでした。

番組の影響

『リズム歌合戦』は、当時新しい形の音楽番組として注目を集め、多くの出演者がステージでのパフォーマンスを通じて名を馳せました。特に、森進一はこの番組に出場し、見事に優勝を果たしたことがきっかけとなり、その後の歌手デビューにつながったことで知られています。このように、番組はただの娯楽にとどまらず、出場者にとって貴重なチャンスを提供する場でもありました。

放送時間

番組の放送は、当初水曜日の19:00から19:30まででしたが、1965年3月以降は日曜日にも放送され、同じ時間帯に変更されました。これにより、より多くの視聴者が番組を楽しむことができる環境が整えられました。

最後に

『リズム歌合戦』は、視聴者の参加が大きな要素となる音楽番組として、その時代のトレンドを反映した印象的なコンテンツでした。当時の人々にとって新鮮な体験を提供し、音楽とエンターテインメントの結びつきを強めるきっかけとなったことは間違いありません。

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