リッカルド・カラフィオーリ

リッカルド・カラフィオーリ：新進気鋭のイタリア代表DF

リッカルド・カラフィオーリ（Riccardo Calafiori, 2002年5月19日 - ）は、イタリア・ローマ出身のプロサッカー選手。現在、イングランド・プレミアリーグのアーセナルFCに所属し、DF（主に左サイドバック、センターバック）としてプレー。そのプレースタイルとポテンシャルの高さから、今後の活躍が期待される選手の一人です。

クラブキャリア

カラフィオーリは、ASローマの下部組織で育ち、2018年にプロ契約を締結。しかし、その直後には選手生命を脅かすほどの重傷を負うという苦難も経験しました。不屈の精神でリハビリを乗り越え、2020年8月1日のユヴェントス戦でセリエAデビューを果たします。同試合では幻のゴールやPK獲得など、鮮烈な印象を残しました。

その後、UEFAヨーロッパリーグにも出場し、BSCヤングボーイズ戦では決勝ゴールとなるミドルシュートを決め、ヨーロッパリーグ初得点を記録。2022年にはジェノアCFCへのレンタル移籍を経て、同年夏にFCバーゼルへ完全移籍。

2023年8月にはボローニャFCへ移籍し、2023-24シーズンにはリーグ戦30試合に出場し、2ゴール5アシストを記録。チームのUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献し、セリエA年間ベストイレブンにも選出されるなど、目覚ましい活躍を見せました。

その活躍が認められ、2024年7月にはアーセナルFCへの移籍を果たしました。移籍金は5000万ユーロ（約80億円）と報じられ、背番号は33番。オリンピック・リヨンとのプレシーズンマッチでデビューを飾り、プレミアリーグ第2節アストン・ヴィラFC戦で公式戦デビュー。第5節マンチェスター・シティFC戦では、移籍後初ゴールとなるスーパーミドルシュートを決め、アーセナルファンを熱狂させました。

代表キャリア

カラフィオーリは、UEFA EURO 2024のイタリア代表メンバーに選出され、大会直前の親善試合トルコ戦でA代表デビュー。EURO本大会では、グループリーグ初戦からスタメン出場を果たしました。2戦目ではオウンゴールを記録してしまいましたが、決勝トーナメント進出をかけたクロアチア戦では、試合終了間際に同点ゴールをアシストし、チームのベスト16進出に大きく貢献しました。

しかし、累積警告により決勝トーナメント1回戦は出場停止となり、チームも敗退。EURO終了後のUEFAネーションズリーグでは、フランス代表ウスマン・デンベレとの接触で負傷し、途中交代を余儀なくされました。

プレースタイルと評価

カラフィオーリは、左サイドバックを主戦場としながらも、センターバックもこなせるユーティリティ性を持っています。恵まれた体格とスピードを生かした守備に加え、攻撃センスも高く、精度の高いパスやクロスでチャンスを演出します。また、積極的な姿勢で攻撃にも参加し、ミドルシュートも得意としています。

EURO2024での活躍を機に、その評価は世界的に高まりました。まだ若く、これからの成長が期待されるカラフィオーリ。アーセナルでの活躍、そしてイタリア代表での更なる飛躍から目が離せません。

もう一度検索