リッチー・ゲリン

リッチー・ゲリンは、1933年生まれ、ニューヨーク州ブロンクス出身の元プロバスケットボール選手、指導者です。アイオナ大学で4年間プレイした後、1954年のNBAドラフトでニューヨーク・ニックスから指名を受けましたが、兵役のため1956年にニックスへ合流しました。

ニューヨーク・ニックス時代

ニックスでは2年目から中心選手として活躍し、1961-62シーズンにはキャリアハイとなる平均29.5得点を記録。ニックス史上初のシーズン2000得点達成者となりました。1958年からの6年連続でオールスターに出場し、オールNBA2ndチームにも3度選ばれるなど、個人としては輝かしいキャリアを築きました。

しかし、チームとしては低迷期であり、ゲリンが在籍した8シーズンの間にプレーオフに進出できたのは僅か1回でした。1963-64シーズン途中にセントルイス・ホークスへトレードされることになります。

セントルイス／アトランタ・ホークス時代

当時の強豪チームだったホークスでは、レニー・ウィルケンズらとバックコートを形成し、ボブ・ペティット、クリフ・ヘイガンらのサポート役を務めました。1964-65シーズン途中からは選手兼ヘッドコーチとしてチームを指揮し、チーム成績を向上させました。ペティットの引退後、チームは衰退期を迎えますが、ゲリンはコーチに専念し、1967-68シーズンには地区優勝を果たし、最優秀コーチ賞を受賞しました。

その後、ホークスはアトランタへ移転。1969-70シーズンにも地区優勝を果たしましたが、プレーオフではロサンゼルス・レイカーズに敗れ、優勝は叶いませんでした。1970年のプレーオフでは限定的に現役復帰し、31得点を記録しています。

リーグ再編後、ホークスは再び衰退期を迎え、ゲリンはヘッドコーチを解任されました。

NBA選手としての通算成績は、13シーズン848試合に出場、14,676得点、4,278リバウンド、4,211アシストを記録。平均17.3得点、5.0リバウンド、5.0アシスト。コーチとしては8シーズン618試合、327勝291敗、勝率.529を記録しています。

業績と引退後

ゲリンはオールラウンドな才能の持ち主であり、ニックスファンから愛された選手の一人です。引退後は解説者、株式仲買人を務めました。

主な業績

オールスター選出: 1958年 - 1963年
オールNBA2ndチーム: 1959年, 1960年, 1962年
最優秀コーチ賞: 1968年
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