リナト・ダサエフ
リナト・ダサエフは、
1957年6月13日に旧ソビエト連邦で生まれた著名な
サッカー選手です。彼のポジションはゴールキーパーで、
1980年代には特にその名を広め、多くの
サッカーファンに認知されました。ダサエフは、当時のソ連を代表する選手として、数々の国際大会やクラブの試合で活躍しました。
経歴
彼は
FCスパルタク・モスクワに所属していた時期に、ソ連リーグで2度の優勝を果たしました。このクラブでの成功が、彼自身のキャリアを大きく高めることとなります。その後、1988年に
ペレストロイカの影響を受け、選手の国外移籍が解禁されると、ダサエフはスペインの
セビージャFCに移籍しました。しかし、スペインリーグでは期待されたようなパフォーマンスを発揮できず、翌シーズンをもって契約を終えて現役引退を決意しました。
代表選手としての活躍
1979年にソ連代表デビューを果たし、その後1982年、1986年、1990年のワールドカップに3度出場しました。また、1988年の欧州選手権では準優勝に輝き、
1980年のモスクワオリンピックでは銅メダルを獲得するなど、国際舞台での活躍も目覚ましいものでした。代表チームにおいて、彼は引退までに97試合に出場しており、この出場数は当時の最多記録の一つであり、その後もオレグ・ブロヒンに次ぐ記録として語り継がれています。
個人の功績
さらに、2004年にはFIFAが選出した「FIFA100」に名を連ね、
ペレが選ぶ
サッカー界の偉大な選手100人の中に選ばれたことも、彼の名声をより一層高めました。また、1982年から1983年にかけての
バロンドール投票では2年連続で6位を記録し(1983年には同じくゴールキーパーの
ジャン=マリー・プファフと同順位)、キーパーとしての素晴らしい実績が認められました。特に、
1982 FIFAワールドカップでは全試合にフル出場し、グループリーグにおいては4失点、二次リーグでは無失点を実現。MVP投票ではキーパーとして最高位の8位に輝きました。
タイトルと評価
代表としての輝かしい成果
クラブでの主要なタイトル
- - ソビエト連邦リーグ:2回 (1979年、1987年)
個人の受賞歴
- - IFFHS選定 世界最優秀GK:1回 (1986年)
- - ソ連最優秀GK:6回 (1980年、1982年、1983年、1985年、1987年、1988年)
リナト・ダサエフは、彼自身のプレースタイル、ハードワーク、そして優れたパフォーマンスにより、
サッカー界における伝説として今なお引き継がれています。