リバイバル聖書神学校

リバイバル聖書神学校

リバイバル聖書神学校（リバイバルせいしょしんがっこう）は、かつて愛知県新城市富沢にその校舎を構えていた、日本のキリスト教における超教派の神学校です。この学校は、特に「霊的戦い」という概念を実践的に学ぶ教育に力を入れていたことで知られています。1996年の設立から2018年3月の閉校まで、約22年間にわたり、多くの学生に学びの機会を提供しました。

沿革

この神学校は、日本の教会や社会における霊的な復興（リバイバル）を願う機運の中で誕生しました。1996年、単立新城教会内に設立され、理事長に滝元明氏、校長に有賀喜一氏が就任しました。設立当初から、全日本リバイバルミッションという働きと密接な協力関係を結び、活動を行いました。設立後しばらくは既存の施設を利用していましたが、教育環境の拡充を目指し、2004年には専用の校舎が完成し、献堂式が行われました。この校舎は、学生たちが集中的に学ぶための主要な拠点となりました。しかし、設立から20年以上が経過した2018年3月をもって、惜しまれつつその歴史に幕を下ろしました。

特色

リバイバル聖書神学校の教育は、福音主義に基づく確固たる聖書信仰を基盤としていました。その上で、学生たちは多角的な訓練を受けました。具体的には、聖書のテキストそのものを深く探求する「聖書的訓練」、キリスト教の教義や歴史を体系的に学ぶ「神学的訓練」、目に見えない霊的な事柄に対する理解や応答を培う「霊的訓練」、そして実際の伝道や牧会、教会形成に必要なスキルを習得する「実践的訓練」が柱となっていました。中でも、この学校が特に重点を置いていたのは、「リバイバルのための霊的戦いの祈り」に関する訓練でした。これは、霊的な領域における働きかけの重要性を認識し、祈りを通して日本の霊的な状況に変革をもたらすことを目指すものでした。このような特色ある教育内容は、他の多くの神学校とは一線を画するものであり、霊的戦いに特別に関心を持つ人々から注目を集めました。

コースと学習形態

リバイバル聖書神学校には、長期にわたって体系的に学ぶための本科コース（1年、2年、3年）が設けられていました。また、通学が困難な人々のためには、通信教育コースも用意されており、自宅などから学ぶことが可能でした。学習形態にも特徴がありました。特に本科では、「集中講座方式」が採用されており、毎月第一週に一定期間、校舎に集まって集中的な講義や演習が行われました。そして、それ以外の期間は、学生たちが所属するそれぞれの教会に戻り、学んだ聖書の知識や霊的戦いに関する理解を、実際の伝道活動や教会での奉仕、個人の霊的生活の中で実践するという形が取られていました。この理論と実践を組み合わせた学びのスタイルは、学生たちが現場で即戦力となることを目指したものです。

リバイバル聖書神学校は閉校しましたが、その教育理念、特に霊的戦いに関する訓練を通して、多くの卒業生が日本の教会や社会で様々な働きを続けています。約22年間の歴史の中で、ユニークな教育を提供した学び舎として、日本のキリスト教史の一頁を飾る存在でした。

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