リビアの元首一覧

リビアの元首

リビアの元首は、リビアという国家の顔であり、その時々の政治体制を象徴する存在です。1969年のクーデター以降、リビアは激動の時代を歩み、元首のあり方も大きく変化してきました。

概要

1969年のクーデターにより王政が打倒され、リビアは共和制へと移行しました。それに伴い、国号も変遷を重ねています。

リビア・アラブ共和国 (1969年 - 1977年)
社会主義リビア・アラブ・ジャマーヒリーヤ国 (1977年 - 1986年)
大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国 (1986年 - 2011年)
リビア (2011年 - 現在)

特に、カッザーフィー政権下では、「大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国」の最高指導者および革命指導者が、事実上の最高指導者として君臨し、ムアンマル・アル＝カッザーフィーがその地位を独占しました。

二重政府状態と統一への模索

2014年9月には、トブルクの代議院（HoR）を正統な議会と認めない反政府組織「リビアの夜明け」が新国民議会（new GNC）を設置し、リビアは再び二重政府状態に陥りました。国際社会の後押しもあり、ファイズ・サラージを首班とする統一政府「国民合意政府」（GNA）が樹立されましたが、代議院はこれを承認しませんでした。その後も、国民議会がクーデターを画策するなど、勢力争いが絶えませんでした。

2021年2月、国連主導のリビア政治対話フォーラムにおいて、12月の選挙まで暫定的に大統領評議会議長をムハンマド・アル＝メンフィ、首相をアブドゥルハミード・ドベイバとすることで合意。暫定統一政権が発足しましたが、大統領選挙は実施できず、再び二重政府状態に逆戻りしました。2024年8月には大統領評議会の任務に終止符を打ち、アグイラ・サーレハ・イーサ代議院議長を後任に指名するなど、混迷は深まっています。

リビアの元首は、その時代における国家のあり方を反映し、国の命運を左右する重要な存在です。今後のリビアがどのような道を歩むのか、元首の動向から目が離せません。

関連項目

リビアの首相

参考文献

World Statesmen - Libya
* rulers.org - Libya

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