リモI

リモ山群

リモ山群は、カラコルム[[山脈]]の支脈に位置し、主峰のリモIをはじめとする6つの峰々からなる山群です。主峰リモIの標高は7,385メートルで、世界で71番目に高い山とされています。この山群は、カラコルム[[山脈]]東部の奥地に位置しているため、20世紀に至るまでほとんど知られていませんでした。また、「リモ」という名前は、「縞模様の山」という意味を持つとされています。

リモ山群の地理

リモ山群は、シアチェン氷河の氷河末端から約20km東北に位置しており、その周辺にはリモ氷河、南リモ氷河、北テロン氷河といった複数の氷河が存在します。リモ氷河は、ショク川に流れ込んでいます。この地域は、インドとパキスタンの政治的な対立が激しい地域であり、特にシアチェン氷河一帯は軍事的な緊張が続いています。現在、リモ山群へのアクセスはインドが支配しています。

リモ山群の構成

リモ山群は、リモI、リモII、リモIII、その他3つの山峰で構成されています。リモIIはリモIの北陵上に位置する小さなピークであり、リモIIIは世界で98番目に高い山です。リモIIはプロミネンスが低いため、標高ランキングには含まれていません。リモ山群の周囲には、北側に中央リモ氷河、東側に南リモ氷河、西側に北テロン氷河があります。

登攀史

リモ山群への最初の登攀試みは1978年の日本の遠征隊によるものでしたが、成功には至りませんでした。1984年にはインド陸軍の遠征隊がリモIVの登頂に成功しました。1985年には、経験豊富な登山家であるハリシュ・カパディア率いるインド/イギリス遠征隊が、リモIIIの初登頂に成功しました。この時のメンバーは、デイヴ・ウィルキンソンとジム・フォザリンガムでした。しかし、この遠征隊はリモIの登頂には成功しませんでした。

リモIの初登頂は、1988年にフカム・シンと尾形好雄が率いたインド/日本隊によって達成されました。彼らは、南側のアイベックス・コルを起点として、南壁を登攀し、南西稜へと至るルートで登頂しました。このルートは1500mに及ぶ技術的に困難な登攀を伴うものでした。この初登頂以降、リモIの登頂に成功した記録はありません。

出典

Jerzy Wala, Orographical Sketch Map of the Karakoram, Swiss Foundation for Alpine Research, Zurich, 1990.
Fanshawe, Andy; Venables, Stephen (1995). Himalaya Alpine-Style. Hodder and Stoughton

外部リンク

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