リレーションシップ・オブ・コマンド

アット・ザ・ドライヴインの『リレーションシップ・オブ・コマンド』は、2000年に発表された彼らの3枚目のアルバムであり、メジャーレーベルからの唯一のリリースとなりました。プロデューサーにロス・ロビンソン、ミキシングにアンディ・ウォレスを迎え、より洗練されたサウンドを追求しています。

このアルバムは、彼らの音楽性を大きく飛躍させた作品として評価されており、ポストハードコアのジャンルを超えて幅広いリスナーに影響を与えました。特に、イギー・ポップがゲスト参加した「ロロデックス・プロパガンダ」は、その異質な組み合わせが話題となりました。

音楽的な評価も高く、ギターワールド誌の「グレイテスト・ギターアルバム100」では94位、スピン・マガジン誌の「グレイテスト・アルバム・ベスト100 1985-2005」では83位にランクインするなど、数々の音楽メディアから高い評価を受けています。

日本においては、2001年にテレビ番組『タモリ倶楽部』の人気コーナー「空耳アワー」で、収録曲「スリープウォーク・カプセル」の歌詞が「ど・ど・ど・ど・童貞ちゃうわ！」と聞こえるという空耳が紹介され、大きな話題を呼びました。この空耳は、その年の空耳アワード2001でグランプリを獲得し、アット・ザ・ドライヴインのメンバーには、記念品として特製のゴールデン空耳ジャンパーが贈呈されました。

アルバムは全体を通して、エネルギッシュな演奏と複雑な楽曲構成が特徴であり、彼らの独特な世界観が表現されています。日本盤にはボーナストラックとして「エクストラカリキュラー」と「カタコーム」が収録されています。

収録曲
1. アークアーセナル - Arcarsenal (2:55)
2. パターン・アゲインスト・ユーザー - Pattern Against User (3:17)
3. ワン・アームド・シザー - One Armed Scissor (4:19)
4. スリープウォーク・カプセル - Sleepwalk Capsules (3:27)
5. インヴァリッド・リッター・デパートメント - Invalid Litter Dept. (6:05)
6. マネキン・リパブリック - Mannequin Republic (3:02)
7. エンフィレード - Enfilade (5:01)
8. ロロデックス・プロパガンダ - Rolodex Propaganda (2:55)
9. クォランティーンド - Quarantined (5:24)
10. コスモノート - Cosmonaut (3:23)
11. ノン・ゼロ・ポシビリティ - Non-Zero Possibility (5:36)
12. エクストラカリキュラー - Extracurricular (3:58) ※
13. カタコーム - Catacombs (4:13) ※
※日本盤ボーナス・トラック

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