リンカーン・パーク

リンカーン・パーク：シカゴ市民の憩いの場

リンカーン・パークは、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴのミシガン湖畔に位置する広大な公園です。南北に約11kmも続く広大な敷地は490ヘクタールにも及び、シカゴ最大の公共公園として市民に親しまれています。

多様なレクリエーション施設

公園内には、15面の野球場、6面のバスケットボールコート、2面のソフトボール場、35面のテニスコート、163面のバレーボールコート、ゴルフコースなど、様々なレクリエーション施設が充実しています。船舶施設を備えたハーバーや美しいパブリックビーチもあり、夏季には多くの人々で賑わいます。

手入れの行き届いた庭園と文化施設

リンカーン・パークの魅力は、レクリエーション施設だけではありません。手入れの行き届いた庭園や、リンカーン・パーク動物園、温室植物園、ペギー・ノートバート自然博物館などの文化施設も充実しており、一日を通して楽しむことができます。夏季には湖上シアターで野外パフォーマンスが催され、多くの人々が訪れます。

公園の歴史

リンカーン・パークの歴史は、1843年に設置されたシカゴ市の墓地に遡ります。その後、無縁墓地、カトリック墓地、ユダヤ墓地、一般市営墓地に分割されました。1860年にシカゴ市議会が墓地を公園に変更することを決定し、1865年にリンカーン大統領を記念して現在の公園名となりました。

クーチ霊廟は、リンカーン・パークが墓地であったことを示す貴重な遺構として、現在もシカゴ歴史博物館の裏手に残っています。1871年のシカゴ大火により墓石が破壊されたこともあり、墓地の移転は困難を極めました。1998年の工事中にも、19世紀からの遺体が発見されています。

南北戦争時代には、ダグラス・キャンプで死亡した約4千人の南軍兵士がリンカーン・パークに埋葬されました。彼らの遺体は後にオークウッズ墓地に移され、現在は記念碑が建てられています。

1968年の民主党全国大会では、リンカーン・パークでも武力衝突が発生し、歴史に名を刻みました。

人気のリンカーン・パーク動物園

リンカーン・パークで最も有名なのは、年中無休で無料のリンカーン・パーク動物園でしょう。プリッツカー・チルドレンズ・ズーやファーム・イン・ザ・ズーなど、子供向けのセクションも充実しており、家族連れに大人気です。

彫刻の数々

リンカーン・パークには、数多くの彫刻が点在しています。ユリシーズ・グラントの彫像やリンカーン立像など、見ごたえのある作品が数多くあります。ハンス・クリスチャン・アンデルセン像、ユージーン・フィールド記念碑、ウィリアム・シェイクスピア像なども、訪れる人々を楽しませています。

レクリエーションの宝庫

リンカーン・パークには、運動場、ゴルフコース、テニスコート、船舶施設など、様々なレクリエーション施設が充実しています。ノース池では、在来のプレーリーが復元され、多様な野生生物が生息しています。

リンカーン・パークは、歴史と自然、文化が融合した、シカゴを代表する公園です。訪れる人々は、思い思いの時間を過ごし、心身ともにリフレッシュすることができます。

もう一度検索