リンデグループ

リンデ plcについて

リンデ plcは、産業用ガスとエンジニアリング事業を展開する国際的な企業グループです。その構造は、2018年10月にドイツに本社を持つLinde AGと、アメリカに本社を構えるPraxairとの経営統合によって確立されました。この統合により、リンデは世界的に100か国以上で事業を展開し、特に産業用ガスの分野で世界最大手の地位を確立しています。

本社はイギリスのサリーに位置し、法的な本店はアイルランドのダブリンにあります。また、リンデはNASDAQにも上場しており、証券コードはLINです。

沿革

リンデの起源は1879年6月に遡ります。この年、ドイツの技術者カール・フォン・リンデによって設立されたGesellschaft für Linde’s Eismaschinen Aktiengesellschaftが前身となります。その後、リンデは複雑な企業再編を数回経て、成長を続けてきました。特に、2000年にスウェーデンのAGA ABを、2006年にはイギリスのBOCグループを買収しました。

2016年には、アメリカのPraxairとの経営統合を発表し、2018年10月にその統合が完了しました。この結果、リンデ plcは産業用ガス分野で世界最大規模の生産量を誇る企業となりました。2023年2月にはフランクフルト証券取引所からの上場を廃止し、ニューヨーク証券取引所に上場を一本化しました。そして、同年11月にNASDAQに株式上場の変更を行いました。

事業内容

リンデは、以下のような多岐にわたる事業を展開しています。

• - リンデガス（Linde Gas）: 産業用ガスの供給を行い、異なる業種に対応する製品を提供します。
• - リンデエンジニアリング（Linde Engineering）: エンジニアリングサービスを専門とし、産業用ガスプラントなどの設計・建設を行います。
• - リンデヘルスケア（Linde Healthcare）: 医療分野におけるガス供給や関連サービスを提供します。
• - プラクスエアでは、Gas Supply & ManagementやIndustrial Services、Oil & Gas Services、Surface Coatingsなどの専門サービスを展開しています。

日本における事業

日本では、プラクスエアの表面処理業務を担当するグループ会社、Praxair Surface Technologiesの日本法人であるプラクスエア工学株式会社が1960年に設立されました。埼玉県北本市と兵庫県佐用町に工場を持ち、溶射業を中心に事業を展開しています。

リンデは、産業用ガスのリーディングカンパニーとして、今後も多様な事業展開を進めていく姿勢を示しています。

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