リン・ユーチュン

リン・ユーチュン：奇跡の泣きボイスと称される台湾の歌姫

1986年3月9日生まれのリン・ユーチュン（林育羣）は、台湾出身の男性歌手です。171cm、115kgという恵まれた体格に、蝶ネクタイとおかっぱ頭という個性的なスタイルがトレードマーク。その歌声は、聴く者を感動の涙に誘うことから「奇跡の泣きボイス」と呼ばれ、彼のキャッチコピーは「歌天使」です。

台湾では「小胖（シャオパン、おデブちゃんという意味）」、日本では「リン君」といった愛称で親しまれています。男性でありながら、メゾソプラノやコントラルトを思わせるカウンターテナーの歌声は、ホイットニー・ヒューストン、スーザン・ボイル、シェールの歌声を融合させたような、唯一無二の存在感を放っています。

さらに、リン・ユーチュンは英語や日本語の歌詞を完璧な発音とアクセントで歌いこなす高い音楽性を持ち合わせています。この才能は、彼の音楽活動における大きな武器となっています。

100回以上のオーディションを乗り越えて

14歳の頃から、10年以上にわたって大小様々なオーディションに100回以上挑戦し続けました。その努力は実を結び、2010年、台湾のタレント発掘番組「超級星光大道」において、ホイットニー・ヒューストンの代表曲『I Will Always Love You』を歌唱。その圧倒的な歌唱力で、一躍脚光を浴びることとなります。

その後は、アメリカのオーディション番組「America's Got Talent」にも出演し、国際的な注目を集める存在となりました。数々の困難を乗り越えてきた彼の経験は、彼の歌声に深みと重みを与えています。

日本での活躍と高い評価

日本での活動は2012年から開始。テレビ朝日の人気番組「関ジャニ∞の仕分け∞」の「カラオケバトル」に出演し、日本のアーティストたちと歌声を競い合いました。その圧倒的な歌唱力で日本の視聴者からも高い評価を受け、「台湾のスーザン・ボイル」と称されるまでに。特にMay J.|May_J.とは複数回対戦し、リン・ユーチュンは1勝4敗と負け越しているものの、May J.|May_J.は彼の歌声に最大級の賞賛を送っています。

2013年には、J-POPカバーアルバム『Ballad Show』をリリース。2014年にはカーチスのCMソングにも起用され、その歌声は日本でも広く知られるようになりました。2015年には、dTV配信のドラマ『どす恋 ミュージカル』で日本のテレビドラマ初主演を務めるなど、多方面で活躍を見せています。

祖母との深い絆とデビューまでの道のり

3歳から祖母に育てられ、大学時代も祖母と同居していたというリン・ユーチュン。祖母への深い愛情は、彼の音楽活動の原動力となっているようです。デビュー前は、容姿から心ない中傷を受けることもありましたが、アメリカのテレビ番組出演時には、過去の自分を馬鹿にした者たちへの見返りになったと語っています。

彼の類まれな才能と努力、そして祖母との深い絆。それらが一体となって、リン・ユーチュンの「奇跡の泣きボイス」を作り上げているのでしょう。

ディスコグラフィと主な出演作品

ディスコグラフィ

『I Will Always Love You』
『It's My Time』
『未來的第一站』
『Endlessly』
『Ballad Show』
『100分的朋友』
『WINTER GIFT ～リン君からの贈り物～』

主な出演作品

ドラマ：『わたしのスイート・スター』（2014年、台湾） - B胖（ビーパン）役
ドラマ：『どす恋 ミュージカル』（2015年7月12日、dTV） - 主演・呉竜司役
CM：カーチス（2014年）

リン・ユーチュンの今後の活躍にも期待が高まります。

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