リーガ・エスパニョーラ1935-1936

1935-1936シーズンのリーガ・エスパニョーラの詳細

このシーズンは、リーガ・エスパニョーラにおける8回目の年度であり、1935年10月10日に始まり、1936年4月19日に幕を閉じました。アスレティック・ビルバオが優勝を達成したこのシーズンは、スペイン内戦の勃発により、その後のリーグ運営に大きな影響を与えることとなります。

シーズンの流れ

リーガの優勝争いは、熾烈な競争が繰り広げられました。優勝監督パトリック・オコネルをFCバルセロナに奪われた王者ベティス・バロンピエは、ホームでの強さがアウェイでは発揮できず、優勝争いから脱落しました。FCバルセロナも宿敵のマドリードFCに全敗。しかし、前半戦から中盤にかけての3連勝が功を奏し、上位争いには絡んでいました。しかし第15節以降の4連敗で、優勝争いから脱落してしまいます。

3位のオビエドFCは63得点を記録し、ランガラ選手が3年連続で得点王となる活躍を見せましたが、2節を残し優勝の可能性が消滅してしまいました。また、ラシン・サンタンデールもこのシーズンは上位争いに名を連ねており、チーム内で3選手が二桁得点を挙げるなど、力強いプレーを見せていましたが、最終的には4位にとどまりました。

このように奮闘する有力チームが次々に脱落する中、アスレティック・ビルバオとマドリードの二強が競争を繰り広げます。マドリードも序盤には連敗を経験しましたが、連勝を重ねることで再び上位に顔を出しました。ビルバオは前半戦に5連勝し、第10節の直接対決で1-0と勝利を収めるなど、快調な滑り出しを見せましたが、一時的に大敗も経験します。

第21節のマドリードとの直接対決では、ビルバオが首位を保った状態で最終日を迎えました。マドリードは最終戦でベティスに勝って10分後、ビルバオもオサスナ相手に勝利し、その結果4回目の優勝を決めました。

残留争い

一方、残留争いでは、セグンダ王者のエルクレスFCが苦しいスタートを切るも中位で安定し、4節を残して残留が確定しました。CAオサスナは終盤まで何とか残留圏を維持していましたが、最終戦で敗れ、最下位に沈みます。CDエスパニョールもウィンクターの新監督が就任したものの、低迷が続く結果となり、セビージャFCとアトレティコ・マドリードがその影に苦しんでいました。

最終節にはアトレティコとセビージャの直接対決が行われ、セビージャが逆転を果たして残留を決める一方で、最下位のオサスナは降格を余儀なくされました。アトレティコもまた、最後のPKを決められずに降格が決定し、混乱のなかでシーズンが終了することとなりました。

結果

最終的には、アスレティック・ビルバオが優勝、マドリードが2位、オビエドFCが3位という結果となり、残留争いではセビージャFCが持ちこたえ、オサスナとアトレティコ・マドリードが降格することとなりました。しかし、シーズン終了後に始まった内戦は、これらの結果やチームの将来に思わぬ影響を与えることになりました。

このシーズンは、得点ランキングや記録的な得点を挙げた選手に関する情報、そしてサモラ賞を受賞したゴールキーパーのグレゴリオ・ブラスコの活躍など、重要な出来事がいくつもありました。

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