リーグ・パーク (クリーブランド)

リーグ・パークの歴史と特徴

リーグ・パーク（League Park）は、かつてアメリカ合衆国オハイオ州クリーブランドに存在した野球場で、多くの名試合や歴史的な出来事の舞台となりました。この球場は、クリーブランド・スパイダーズ、クリーブランド・インディアンス（現在のクリーブランド・ガーディアンズ）、ニグロ・アメリカンリーグのクリーブランド・バックアイズの本拠地として知られています。

開場とその変遷

リーグ・パークは、1891年にクリーブランド・スパイダーズの新しい本拠地としてオープンしました。当初は木製で、1層のスタンドを持つ簡素な作りでしたが、1899年にはスパイダーズが解散し、その後アメリカンリーグに加盟したインディアンスが1901年から使用を開始しました。球場は1909年、さらなる改良が施され、鉄筋コンクリート製の2層スタンドに生まれ変わりました。この改修により収容人数は約21,000人に拡大し、多くの観客を迎え入れることができるようになりました。

1916年には、当時の球団オーナーの名前にちなんでダン・フィールド（Dunn Field）と改名しますが、1928年にオーナーが交代すると、元のリーグ・パークに戻されました。

インディアンスは1932年から、ミュニシパル・スタジアムとリーグ・パークの2つの球場を併用するようになり、特にナイターや祝日などはキャパシティの大きいミュニシパル・スタジアムで行うことが一般的でした。この使い分けは1946年まで続き、その後インディアンスはミュニシパル・スタジアム専門となりました。

ニグロリーグ時代と解体

1943年からはニグロリーグのクリーブランド・バックアイズがリーグ・パークを本拠地としましたが、1950年に球団が解散することになりました。これは、1947年にジャッキー・ロビンソンがメジャーリーグでプレーを始めたことでニグロリーグが衰退したことが影響しています。

球場は1951年に一部を残して解体され、その後2014年には少年野球場として再利用されています。しかし、残された客席は風化が進んでおり、当時の名残が感じられます。

フィールドの特徴

フィールドは独特な形状をしており、本塁から左翼へのラインと右翼から中堅へのラインが長辺となり、本塁から右翼へのラインと左翼から中堅へのラインが短辺となる長方形のような形をしています。特に左翼の深さは375フィート（約114.3メートル）であり、比較的深いと言えます。一方で右翼は290フィート（約88.4メートル）と平均よりも浅く、これは右翼後方にあった2軒の家が土地の売却を拒否したためです。そのため、自然にホームランが生まれにくいように高さ45フィート（約13.7メートル）のフェンスが設置されていました。

重要な出来事

リーグ・パークでの主な出来事として1891年5月1日の開場後、1908年にアディ・ジョスが史上4人目の完封試合を達成しました。また、1920年10月にはワールドシリーズが開催され、インディアンスが4連勝で世界一に輝くなど、多くの記録が生まれました。最後のMLB公式戦は1946年9月21日に行われ、その後は球場としての役割を終えました。

現在でもリーグ・パークの遺構や歴史はクリーブランドの野球ファンにより受け継がれています。

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