リー・ハワード

リー・ハワード（Leigh Howard、1989年10月18日生まれ）は、オーストラリア、ジーロング出身の自転車競技選手です。スプリンターとしての才能を持ち、トラックレースとロードレースの両方で目覚ましい実績を残しています。

生い立ちと初期のキャリア

母親の影響で自転車レースを始めたハワードは、幼い頃からその才能を発揮しました。マニュス・バクステッドとスチュアート・オグレディを憧れの選手として、日々のトレーニングに励んでいたそうです。趣味はラジコンカーとラジコン飛行機という、意外な一面も持ち合わせています。

2008年には、初の海外ロードレースであるツアー・オブ・ベルリンで第2戦優勝を飾るなど、早くからその実力を示しました。

トラックレースでの活躍

ハワードは、トラックレースにおいて数々の輝かしい成績を収めています。

2007年：ジュニア世界選手権自転車競技大会 団体追い抜き優勝、UIVカップ・U23部門優勝
2008年：トラックレース世界選手権・オムニアム2位、UIVカップ・U23部門優勝、UCIトラックワールドカップ 北京 - 団体追抜 & マディソン優勝
2009年：トラックレース世界選手権 オムニアム優勝、マディソン2位、団体追い抜き2位、UCIトラックワールドカップ 北京 - 団体追抜優勝
2010年：トラックレース世界選手権 マディソン優勝、オムニアム2位、UCIトラックワールドカップ メルボルン - 団体追抜 & マディソン優勝
2011年：トラックレース世界選手権 マディソン優勝、オーストラリア選手権 マディソン優勝
2012年：ベルリン6日間レース優勝、トラックレース世界選手権 マディソン3位
2018年: コモンウェルスゲームズ 団体追抜 優勝
2021年: 東京オリンピック 団体追抜 銅メダル

特にキャメロン・マイヤーとのコンビで出場したマディソンでは、世界選手権で2度の優勝を飾るなど、圧倒的な強さを見せました。

ロードレースでの活躍

ハワードは、ロードレースでもそのスプリント力を活かして活躍しました。

2007年：ツアー・オブ・タスマニアで区間3勝
2008年：ツアー・オブ・ギプスランドで区間2勝、ツアー・オブ・マレーリバーで区間2勝、総合優勝、ツアー・オブ・タスマニアで区間2勝、ツアー・オブ・ベルリンで区間1勝
2009年：ツアー・オブ・ジャパンで区間3勝、ツール・ド・スロバキア総合優勝
2010年：チーム・コロンビア＝HTCと契約しプロロードレース選手となる、ツアー・オブ・オマーンで区間1勝、カンピウンスハップ・ファン・フラーンデレン優勝
2013年：トロフェオ・ミグホルン優勝、トロフェオ・プラヤ・デ・ムロ優勝
2016年：クラシカ・デ・アルメリア優勝、ツール・デ・フィヨルド 区間優勝

プロとしてのキャリア

2010年には、チーム・コロンビア＝HTCと契約し、プロロードレース選手としてのキャリアをスタートさせました。その後、グリーンエッジに移籍するなど、様々なチームで活躍しました。

リー・ハワードは、トラックレースとロードレースの両方で才能を発揮し、数々の勝利を収めてきた素晴らしい自転車競技選手です。今後の活躍も期待されています。

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