ル テアトル銀座 by PARCO

ル テアトル銀座 by PARCOの歴史

ル テアトル銀座 by PARCOは、東京都中央区銀座の銀座テアトルビルに存在した劇場で、運営は株式会社パルコによって行われていました。客席は772席、うちボックス席は20席でした。この劇場の起源は、1955年に開館した「テアトル東京」に遡ります。

テアトル東京の誕生

テアトル東京の開業は1955年11月3日で、これに先立ち1946年に設立された東京興行株式会社の第1号館「テアトル銀座」がありました。この銀座地区の映画館は、地下に名画座を持ちながら、シネラマや70mmフィルムによる大画面上映が可能で、時代を代表する名作映画『ベン・ハー』や『西部開拓史』、『2001年宇宙の旅』などを上映しました。しかし、テレビの普及に伴い映画館事業は徐々に衰退し、1981年10月31日、最後の上映作『天国の門』をもって閉館しました。

銀座セゾン劇場との関係

テアトル東京の閉館後、その建物は全面改築され、1987年3月に新たに「銀座テアトルビル」が完成しました。このビルの3階には「銀座セゾン劇場」、5階にはミニシアター「銀座テアトル西友」がオープンしました。しかし、セゾングループの資産売却により1999年に一時閉館となりました。その後、2000年4月に東京テアトルが劇場事業を継承し、「ル テアトル銀座」と名を改め営業を再開しました。銀座テアトル西友は「銀座テアトルシネマ」として今も続きました。

ル テアトル銀座の運営と多様な催し

「ル テアトル銀座」としての活動が始まると、演劇のみならず、落語会や音楽家のコンサート、さらに名作映画のリバイバル上映も行われ、多様な文化イベントが催されました。2007年には株式会社パルコが運営を引き継ぎ、現在の名称に変更されました。しかし、2012年5月16日には事業の見直しや財務健全化を理由に、2013年5月をもって同館および「銀座テアトルシネマ」の営業を終了することが発表されました。

閉館とその後の跡地

劇場の最後の公演は、2013年5月31日に行われた黒柳徹子主演の『ステラとジョーイ』でした。この公演をもって、ル テアトル銀座は26年の歴史に幕を下ろしました。後に跡地はコナミグループの不動産会社によって取得され、2019年12月には「コナミクリエイティブセンター銀座」として新たにオープンしています。

このように、ル テアトル銀座 by PARCOは映画から演劇へと変遷し、多くの文化的イベントを提供してきた劇場でした。現在その場所は新しい施設に生まれ変わっていますが、劇場の歴史は多くの人々の心に残り続けることでしょう。

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