ルシアン・ラリエール駅

ルシアン・ラリエール駅 (Lucien-L'Allier)

ルシアン・ラリエール駅は、カナダ・ケベック州モントリオールに位置する鉄道駅です。かつてはカナダ太平洋鉄道（CPR）のウィンザー駅として1887年に開業しました。この駅は、モントリオールの鉄道輸送において重要な役割を果たしてきました。

歴史

1887年の開業当初、ウィンザー駅はCPRの主要な駅として、多くの長距離列車が発着していました。しかし、1979年に旅客鉄道の運行がVIA鉄道に移管されると、大部分の長距離列車はモントリオール中央駅へと移されました。さらに1986年には、アムトラック路線もモントリオール中央駅に移管され、ウィンザー駅は長距離列車の運行を停止し、近郊列車のみが発着する駅となりました。

1993年には、駅のホーム部分が解体され、その跡地にアイスホッケー場であるモルソンセンター（現在のベル・センター）の建設が開始されました。1996年にモルソンセンターが完成すると、その隣接地に新しい駅舎が建設され、現在のルシアン・ラリエール駅が誕生しました。また、この時期には、当駅に設置されていたカナダ太平洋鉄道の本社がカルガリーへ移転しています。近郊列車の運行は1997年1月に開始されました。

2001年には、駅名が隣接する地下鉄駅と同じ「ルシアン・ラリエール駅」に変更されました。かつては長距離列車の発着駅として賑わっていましたが、CPRの旅客部門がVIA鉄道に譲渡されたことで、駅機能は大きく変化しました。ウィンザー駅の跡地には駅舎と一部のコンコースのみが残り、プラットフォームや線路があった場所にはベル・センターが建設されました。現在、ウィンザー駅の駅舎は歴史的建造物に指定されています。モントリオールの主要な長距離列車ターミナルであるモントリオール中央駅とは、モントリオール地下街を介して地下通路で結ばれており、徒歩での移動が可能です。

乗り入れ路線

ルシアン・ラリエール駅には、モントリオール都市圏の近郊列車（AMT、現在はRTM）が乗り入れています。

■ RTM ヴォードゥルイユ・ハドソン線
■ RTM サンジェローム線
■ RTM カディアク線

これらの路線は、モントリオール都市圏の通勤・通学の足として重要な役割を担っています。

接続路線

ルシアン・ラリエール駅は、モントリオール地下鉄のオレンジラインの駅（ルシアン・ラリエール駅、ボナヴァンチュール駅）と接続しており、地下通路で乗り換えが可能です。これにより、モントリオール市内各地へのアクセスが容易になっています。

周辺施設

駅の隣接地にベル・センター（アイスホッケー場）があり、周辺には飲食店や商業施設も多数存在します。駅周辺は、モントリオールの主要なビジネス地区であり、多くのオフィスビルが立ち並んでいます。

まとめ

ルシアン・ラリエール駅は、その長い歴史の中で、モントリオールの鉄道輸送における重要なターミナルとしての役割を果たしてきました。かつての長距離列車の発着駅としての役割を終えましたが、現在は近郊列車のターミナル駅として、モントリオール市民の通勤・通学を支える重要な交通拠点となっています。

外部リンク

Official website, Dorion-Rigaud Line (フランス語)
AMT Montreal-Dorion
Official website, Blainville-Saint-Jerome Line (フランス語)
AMT Montréal Saint-Jérome
Official website, Delson-Candiac Line (フランス語)
AMT Montreal-Candiac
STM 2011 System Map

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